東京都港区、六本木一丁目駅と直結する「泉ガーデン」は、2棟のタワー間および高低差のある周辺施設へ車椅子で行くことができます。移動ルート別にバリアフリールートを紹介します。
○ガーデンタワーとグランドタワー間のバリアフリールート
六本木一丁目駅を挟み「麻布通り」の両側に建つ「泉ガーデンタワー」と「六本木グランドタワー」間の地下移動ルートです。ガーデンタワーからグランドタワーへ行く順で紹介します。
①ガーデンタワーの2Fへ上る
「泉ガーデンタワー」の一般商業フロアは1Fから5Fまであります。
利用できるエレベーターは2系統各2基。どちらのエレベーターでも良いので2Fへ行き、地下鉄「1番出口」に向かいます。
②迂回スロープを上る
ガーデンタワー2Fから「1番出口」に向かうルートの正面は階段です。左手の段差迂回スロープを上ります。
そこから「六本木一丁目駅」の上部を横断する地下ルートを進みます。
③エレベーターで下がる
通路の終点に下りの階段があります。段差回避エレベーターは階段の右側奥にあります。このエレベーターで地下鉄駅改札階に下ります。
④グランドタワーの1Fへ
段差回避エレベーターから先に進むと、そのまま「六本木グランドタワー」の1Fへ出ます。
1Fには「テレ東本舗」などがあります。
○ガーデンタワーから神谷町方面へ行くバリアフリールート
車椅子で「泉ガーデンタワー」の5Fへエレベーターで上がります。この場合は2系統あるエレベーターの、駅からみて奥のエレベーターを利用すると5Fでの移動が便利です。
駅からみて手前のエレベーターを利用すると、5Fで重い手動ドアを開けて出入りすることになります。
5Fで「ホテルヴィラフォンテーヌ六本木」のフロント横を通り外に出ます。この地点は「麻布通り」の坂上になります。
「泉屋博古館」へ向かう場合は、坂道を更に上がり仙石山森タワー、スウェーデン大使館などがある道まで進みます。これは車椅子では傾斜がきついルートです。
別の方法として、「泉ガーデンタワー」のサービスセンターに連絡をすると、車椅子利用者は別のエレベーターを利用するルートを案内していただけます。
○ガーデンタワーからアークヒルズ方面へ行くバリアフリールート
六本木一丁目駅の改札から出ると「泉ガーデンタワー」の1Fです。
改札をでてすぐ左にあるエレベーターを利用して上ると「麻布通り」の横にでます。段差迂回スロープを利用してアークヒルズ方面へ進むと「アークヒルズサウスタワー」の2F前に段差なく移動できます。そのまま連絡橋を通り「アーク森ビル」の2Fまで車椅子で移動できます。
六本木一丁目駅の改札からそのまま左に進むと、「アークヒルズサウスタワー」のB1に入ります。そのまま進み「福島屋」の先にあるエレベーターを利用して上ると、「アークヒルズサウスタワー」の2Fにでます。
「アークヒルズサウスタワー」内のエレベーターで1Fに上ると、駐車場から外部にでることになるので、2Fを利用して下さい。
「六本木通り」方面へ出る場合も2Fからのアクセスが便利です。「麻布通り」を横断する歩道橋には、地上に下りるエレベーターが設置されています。
○グランドタワーから六本木駅方面へ行くバリアフリールート
六本木一丁目駅の改札から「六本木グランドタワー」に向かうと、グランドタワーの1Fに出ます。そのまま進みグランドタワーから外に出て「六本木グランドプラザ」に進みます。正面のエスカレーターの右側奥にエレベーターがあります。エレベーターで3Fへ上ると「なだれ坂」の上部で外に連絡します。
このエレベーターの2Fは、グランドタワーの2Fに段差なくつながります。グランドタワー内のエレベーターで2Fへ上り、2Fから前出のエレベーターで3Fに上ることも出来ます。
○駐車場のバリアフリー状況
「六本木グランドタワー」の時間貸駐車場は収容台数が10台と身障者用2台と小規模で、利用についてはサービスセンターに照会することが推奨されています。
「泉ガーデンタワー」の時間貸駐車場は機械式100台の収用で、1Fと3Fのガーデンタワー出入口の前に、平置きの身障者用駐車区画が各1台分用意されています。
「泉ガーデン」は、バリアフリールートが分かれば車椅子で移動できる施設です。館内にはバリアフリートイレが複数箇所用意されています。
(本稿は2019年8月の取材に基づいています)