群馬県立自然史博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

群馬県立自然史博物館

群馬県富岡市「もみじ平総合公園」内にある博物館です。開館は1996年。膨大な数の標本や剥製などの収蔵品を、分かりやすく工夫して展示解説しています。

大人も楽しい詳しい解説と、動いて吠える恐竜の模型など子供を楽しませる企画が随所にある、幅広い層の知的好奇心を刺激する博物館です。

群馬県立自然史博物館

アクセスは車が便利です。身障者用駐車スペースは、自然史博物館側の駐車場入口からすぐの場所にある、大型車用駐車場の中に2台分あります。

群馬県立自然史博物館

身障者用スペースが満車だった場合、その先の一般駐車場の利用になります。一段低い場所なので、車椅子で博物館へ向かうにはスロープを上ることになりますが、決定的な段差は回避できます。

群馬県立自然史博物館

離れた場所にある臨時駐車場は、坂道の先で距離があり、かつ未舗装路面です。

身障者用駐車区画から博物館へ向かう歩道の脇にも、自然史博物館らしい屋外展示物が多数あります。見学しながら博物館に向かいます。

群馬県立自然史博物館

大きなカブトムシの先に、博物館が見えてきます。群馬県立自然史博物館は「かぶら文化ホール」を併設した建物です。身障者用駐車スペースから博物館エントランスまでは、100ⅿ以上の距離はありますが、段差のない舗装路面を通行します。

群馬県立自然史博物館

エントランスに向かって右折します。少し傾斜がある路面ですが、車椅子で問題なく移動できます。

群馬県立自然史博物館

エントランスに到着します。現在はコロナ対策で入館は1時間単位の事前予約制です。入口で検温、手指消毒、そして予約番号を告げて入館します。

群馬県立自然史博物館

広々としたエントランスホールがあります。館内にバリアフリートイレは1つ。博物館展示室内にはなく、エントランスホールの横にあります。見学の前にトイレを借りることをお薦めします。

群馬県立自然史博物館

「かぶら文化ホール」側のトイレにバリアフリートイレがあります。

群馬県立自然史博物館

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

群馬県立自然史博物館

群馬県立自然史博物館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。入口近くの総合案内に障害者手帳等を提示して、無料観覧券を発券していただくのが本来の運用ルールでしたが、現在はコロナ対策で、博物館入口で障害者手帳等を提示して入館できます。有料観覧者は自動販売機で観覧券を買い、博物館入口で半券を切り取り、スタッフが持つ箱に入れて入館します。

群馬県立自然史博物館

群馬県立自然史博物館の展示室は、2フロア構造で大きく5つの展示エリアに分かれています。

群馬県立自然史博物館

展示室内は導入展示コーナーからバリアフリー仕様です。車椅子で問題なく観覧できます。

群馬県立自然史博物館

アミノ酸の誕生、酸素の発生などを、小学生でも理解できるレベルで展示解説しています。

群馬県立自然史博物館

フラットな床面から低い位置の展示物を観覧します。車椅子からの目線で問題なく観覧できる展示です。

群馬県立自然史博物館

トリケラトプスの化石の発掘現場は、ガラス越しに上から観覧します。もちろん車椅子でガラスの上に進めます。

群馬県立自然史博物館

映像による解説もある展示で、復元されたトリケラトプスの骨格と、推定される生きた姿の模型が展示されています。幼児でも楽しめる展示です。

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その先は大きな空間を活用した「地球の時代」エリア。大型の骨格モデルや恐竜の復元模型などが展示されています。

群馬県立自然史博物館

動きのある恐竜の復元模型が2体あります。幼児から大人まで楽しめます。

群馬県立自然史博物館

高い天井いっぱいに展示される大型骨格モデル。迫力があります。

群馬県立自然史博物館

マンモスの骨格モデル。地球上で人類との共生が始まった時代です。

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次は「群馬の自然と環境」の展示に移ります。

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このコーナーも車椅子で問題なく観覧できます。

群馬県立自然史博物館

素晴らしい映像が楽しめる「尾瀬シアター」は、コロナ対策で上映中止でした。

群馬県立自然史博物館

次は2Fの展示コーナーです。通常ルートは尾瀬シアター横の階段で2Fへ上がります。車椅子やベビーカーは、スタッフの誘導でエレベーターに移動します。尾瀬シアター付近にいるスタッフに、エレベーター利用を申告してください。

群馬県立自然史博物館

エレベーターは有料エリアをいったん出て、博物館出口から入り直して利用します。その途中で無料エリアを横断するため、スタッフの誘導が必要になります。帰りは同じエレベーターを利用しますが、スタッフの誘導は不要です。

エレベーターで2Fへ上がります。エレベーターのかごは一般的なサイズで、普通サイズの車椅子は余裕で乗り込めます。

群馬県立自然史博物館

2Fのエレベーターの乗降場所は、2Fからの出口階段の横にあります。つまり2F観覧コースの最後の地点に出ます。通常のコース順に観覧する場合は、2Fの入口まで全ルートを逆走します。

群馬県立自然史博物館

逆走しながら、2Fから1Fの展示を見下ろすことができます。群馬の自然と環境は上から見ると、違う印象を受けます。

群馬県立自然史博物館

こんなに高い樹が展示されていたのかと、改めて驚きます。

群馬県立自然史博物館

恐竜の展示も、大きさを再確認しながら2Fから楽しめます。

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2Fの最初の展示は「ダーウィンの部屋」。熊のはく製が出迎えます。

群馬県立自然史博物館

おしゃべりするダーウィンがいます。子供向き企画です。

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それ以外の展示解説は、必ずしも簡単ではありません。ただしビジュアル的にも面白いので、幼児でも楽しめます。

群馬県立自然史博物館

壁面ケース内展示は、車椅子からみやすい構造です。

群馬県立自然史博物館

研究ができるデスクが配置されたスペースがあります。熱心に専門的な資料や展示を勉強している人がいます。

群馬県立自然史博物館

次は「自然界におけるヒト」。人類の自然史を紹介します。

群馬県立自然史博物館

展示内容は簡単ではありませんが、頭蓋骨モデルを多用するなど、ビジュアルが面白いので、惹きつけられます。

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複数の類人猿の復元模型があります。幼児でも見た目で楽しめる展示です。

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最終コーナーは「かけがいのない地球」。観覧後は同じエレベーターを利用して1Fへ下ります。

群馬県立自然史博物館

1Fにも展示物があります。また企画展示室があり、企画展開催時は利用できます。

群馬県立自然史博物館

群馬県立自然史博物館は、幅広い層が楽しめる、質の高い中規模なミュージアムです。

隣接地にある「富岡市美術博物館・福沢一郎記念美術館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年2月に書き直しました)