2017年に誕生した「富山県美術館」(略称は「TAD」)は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。1Fの70%ほどのスペースが屋内駐車場です。1Fにある「認証機」または「事前精算機」の利用で駐車料金は2時間無料になります。屋内なので雨の日も雪の日も利用可。使いやすい身障者用駐車区画が3台分用意されています。
有料のコレクション展、企画展は、観覧料の障がい者減免制度があります。
バリアフリートイレは1Fから3Fまで各階にあります。エレベーターは停止階が異なる2系統が有り、1Fから各階へ車椅子で行くことができます。

1Fのバリアフリー状況です。1Fは入館無料のフロア。「TADギャラリー」とカフェ、ミュージアムショップがあります。「TADギャラリー」は無料の市民展示会などが開催されるアートスペースです。完全なフラット構造なので、車椅子での利用に問題はありません。カフェ、ミュージアムショップも、車椅子で利用できます。
2Fのバリアフリー状況です。2Fは有料のフロアで、4つの展示室と「屋外広場」があります。展示室内はフラットな構造です。
「屋外広場」は、彫刻家が作成したクマモチーフのオブジェが佇んでいる記念撮影スポットです。広場はフラットで車椅子で記念撮影ができます。

3Fのバリアフリー状況です。3Fは3つの展示室とレストラン、ホール、アトリエ、映像コーナー、図書コーナーがあります。このフロアも全面的にバリアフリーです。展示室では有料の展示会が開催されるともあります。展示室以外は無料です。
レストランは日本橋「たいめいけん」が出店。地方初出店ということです。営業時間は11時から22時。ディナー営業があります。看板写真に載っているのは、もちろんオムライス。「日本橋たいめいけん富山店」です。
屋上のバリアフリー状況です。屋上は入場無料。名称は「オノマトペの屋上」です。グラフィックデザイナー作の変わった遊具がある施設。子どもだけではなく、大人にも人気です。
屋上へはエレベーターが1系統通じ、屋上内を車椅子で一周することが可能です。富山の街や立山連峰を眺望できるスポットです。

美術館自体がアートであり、ビューポイントであり、創作の源であり、産業にも寄与する。美術館自身の自己紹介によると、富山県美術館は「あり得ない美術館」を目指しています。
富山県美術館は、1Fから屋上までバリアフリー設計。屋内駐車場があるので、どんな天候でも車椅子で利用できます。
(本稿は2017年5月の取材に基づいています)


日帰り温泉のバリアフリー状況です。別棟の日帰り温泉「氷見温泉郷総湯」は天然温泉。車椅子の為の特別な設備はありませんが、可能な限りフラットで各所に手摺がある、今どきの一般的なバリアフリー設備がある温泉施設です。足が悪いレベルの人、介助歩行が出来る人なら利用可能です。お風呂は2Fで、エレベーターがあります。








