白金台 国立科学博物館附属自然教育園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都港区にある自然教育園は「豊かな自然が残る、都会の中のオアシス」。国立科学博物館の附属施設として有料公開されています。自然教育園の散策路は未舗装路でバリアフリーな施設ではありませんが、無理をすれば車椅子で散策できないことはありません。ただし一般公開されている周回散策路の途中には段差路があるため、車椅子で移動できる範囲は限られます。車椅子では途中で引き返す動線になります。

国立科学博物館附属自然教育園

アクセスは目黒駅から徒歩9分、白金台駅から徒歩7分の案内です。一般駐車場はありませんがHPでは「ただし、障害者の方用のスペースはあります。ご利用の希望方は事前にご相談ください」と案内されています。連絡をすると駐車スペースの予約と利用に関する説明があります。通常は閉められている場所なので、ルールに従ってご利用ください。

国立科学博物館附属自然教育園

正門の先にある教育管理棟が入園受付窓口です。自然教育園は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

国立科学博物館附属自然教育園

バリアフリートイレは教育管理棟内にあります。やや狭い変形な個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

国立科学博物館附属自然教育園

教育管理棟の先から未舗装路になります。デコボコや砂利の薄い箇所を選びながら、車椅子を進めます。

国立科学博物館附属自然教育園

園内は平地ばかりではありません。坂道の箇所もあるので、車椅子では無理のない範囲での散策になります。

国立科学博物館附属自然教育園

園内各所に見所の案内や植物の解説があります。自然教育園は自然を学ぶ教育施設です。

国立科学博物館附属自然教育園

白金台の国立科学博物館附属自然教育園は、バリアフリー施設ではありません。未舗装路を無理のない範囲で散策する都会の中のオアシスです。

(本稿は2024年9月に執筆しました)

 隣接する「東京都庭園美術館」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

白金台 松岡美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区白金台にある松岡美術館は、2022年にリニューアルオープンしました。2フロア構造の車椅子で観覧できる美術館です。アクセスは白金台駅から徒歩7分の案内。エントランス前のスペースに来館者用駐車スペースが3台分あります。

出入口は自動ドアで決定的な段差はありませんが、エントランス正面部がデコボコの石畳風路面です。車椅子利用者はデコボコを避けて左右に迂回して入館してください。

松岡美術館

館内に入ると左側に受付があります。松岡美術館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人が無料に減免されます。

松岡美術館

1Fエントランスホールは複数の彫像が常設展示され、奥の大きな窓からは庭園の造形美が楽しめます。

松岡美術館

バリアフリートイレは1Fにあります。ややサイズの小さな個室でウォシュレット付き便器が備えられています。

松岡美術館

1Fは常設展示室が3室あります。いずれもフラットでスペースに余裕がある展示室で、壁面展示品の高さは低く、車椅子で問題なく古代オリエント美術、現代彫刻、古代東洋彫刻のコレクションを観覧できます。古代東洋彫刻が展示される第三展示室の大きな窓からは、庭園が鑑賞できます。

松岡美術館

2Fは3室の企画展示室があります。大型のエレベーターがあり、車椅子での上下階移動に問題はありません。2Fの大きな窓からも、庭園が鑑賞できます。

松岡美術館

2Fの展示室もフラットでスペースに余裕がありますが、第四展示室の壁面展示ケースはやや高い位置にあるため、車椅子目線では真横から鑑賞することになります。この点以外は車椅子での鑑賞に問題はありません。

松岡美術館

松岡美術館はリニューアルでバリアフリーになりました。車でのアクセスも可能です。

(本稿は2023年5月に執筆しました)

近隣にある「東京都庭園美術館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

東京都庭園美術館「奇想のモード」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区白金台の東京都庭園美術館で「奇想のモード」展が始まりました。会期は2022年1月15日から4月10日まで。コロナ禍の中1月15日時点の状況は、庭園は公開中止、「奇想のモード」展は事前予約制、ただし障がい者減免制度対象者(本人と介助者2名まで)は事前予約不要、駐車場は通常通り利用できます。期中に開催要領が変更されるかもしれません。最新情報を確認してください。

東京都庭園美術館「奇想のモード」

東京都庭園美術館の障がい者企画「障害のある方対象 アート・コミュニケータとめぐる庭園美術館」は、2月28日に開催予定です。1月16日現在、まだ参加申し込みを受付しています。午前の部と午後の部があり、各回10名と介助者1名まで参加できます。

旧浅香宮邸のエントランスは段差構造で、車椅子で観覧する場合は簡易スロープを2回利用します。また2F内部にも段差があり簡易スロープを利用して観覧します。バリアフリートイレは本館と新館にそれぞれ用意されています。

東京都庭園美術館「奇想のモード」

「奇想のモード」は旧浅香宮邸を舞台に、「装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」をテーマにした奇想作品が展示されます。本館1Fの最初の展示はダリの「描き出しのあるミロのヴィーナス」と「炎の女」。いずれも諸橋近代美術館からやってきました。今回のテーマを象徴する作品です。

展示は8つのパートで構成されます。チャプター1は「有機物への偏愛」。玉虫のブローチ、ライチョウの足のピン、猿の毛のヘアアクセサリーなどが展示されます。大きな展示品は車椅子から問題なく鑑賞できますが、ブローチなどの小物品は、やや車椅子目線よりも高い位置に展示されている作品もあります。

チャプター2は「歴史にみる奇想のモード」。極端に小さい「コルセット」や「纏足靴」などが展示されます。

チャプター3は「髪へと向かう、狂気の愛」。人毛を使用したブローチやブレスレットなどが展示されます。

チャプター4は「エルザ・スキャパレッリ」。ブローチやドレスなど氏の作品が展示されます。

チャプター5は「シュルレアリスムとモード」。マン・レイやダリの作品、マネキンなどが展示されます。

チャプター6は「裏と表」。ドルチェ&カッパーナのネックレスなど「発想は覆す」作品が展示されます。

チャプター7は「和の奇想」。コウモリ、ムカデ、ヘビの帯留などが展示されます。

チャプター8は「ハイブリットとモード」。新館の展示は写真撮影可です。

東京都庭園美術館「奇想のモード」

副題は「インスピレーションの奇想」。

東京都庭園美術館「奇想のモード」

様々な奇想が展示されます。また新館のギャラリー2では、視覚の奇想を楽しめる展示があります。
東京都庭園美術館「奇想のモード」

いつも通り、車椅子では途中で簡易スロープを利用しますが、一部の小物展示品を除き、「奇想のモード」は車椅子で観覧できます。

東京都庭園美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。