国立新美術館「ブタペスト」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区の国立新美術館「ブタペスト」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。会期は2019年12月4日から2020年3月16日までです。

とても車椅子で鑑賞しやすい企画展です。展示はテーマ別に15室に分かれますが、どの展示もスペースにゆとりがあり、車椅子から問題なく鑑賞できました。絵画作品は大型のものが多く、オーソドックスな壁掛け展示です。1室は彫刻作品の展示で、小型の作品もありますが、展示台は車椅子からも見やすい高さで、360度から鑑賞できる設定です。出口手前にある企画展のショップも、通路幅に余裕があり、車椅子で利用できます。

国立新美術館「ブタペスト」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

国立新美術館はバリアフリー施設です。地下鉄駅直結で、身障者用の駐車場があります。館内はフラット構造で、「ブタペスト」会場の1Fだけで3カ所のバリアフリートイレがあります。「ブタペスト」の観覧料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で手帳を提示します。

国立新美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

国立新美術館「ブタペスト」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

「ブタペスト」の展示手法は、シンプルでオーソドックスですが、壁掛け展示される壁面のカラーが、赤や緑と展示室によって変わります。バックの色によって、作品が少し違う印象にみえる気がします。

国立新美術館「ブタペスト」展は、名品を車椅子でゆっくり鑑賞できる企画展です。

国立新美術館「カルティエ、時の結晶」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区国立新美術館の企画展「カルティエ、時の結晶」を車椅子で観覧しました。会場のバリアフリー状況を紹介します。会期は2019年10月2日から12月16日までです。

国立新美術館

国立新美術館はバリアフリーな美術館です。乃木坂駅は直結。六本木駅方面からは東京ミッドタウン経由で広い歩道路を通りアクセスできます。身障者の利用に限り、駐車場の利用も可能です。館内にはバリアフリートイレが複数あります。またエレベーターも複数系統配置されます。

国立新美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

「カルティエ、時の結晶」は企画展示室2Eが会場です。エレベーターで2Fへ上ります。障がい者免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。会場受付で障害者手帳を提示する運用です。

国立新美術館

会場入口で無料のガイド機が貸与されます。操作方法の簡単な説明があるので、ここは順番待ちで混雑することが多くなります。会場内は最初から最後まで、暗い照明で演出されます。

最初の展示コーナー「序章 時の闇」は、円形の空間にミステリークロック、プリズムクロックが展示されます。この円形部が小さな段差構造になっています。車椅子でも気をつけて走行すれば問題なくクリアできる段差です。会場ではスタッフが懐中電灯で照らし、段差への注意を呼びかけています。小さいながらも段差があるのはここだけです。他のコーナーには段差はありません。また「カルティエ、時の結晶」では、企画展示室2E内のトイレは使用できない設定になっています。

カルティエ、時の結晶

暗い会場を大きなカーテンで仕切り、ぐるぐる廻るような動線で展示品を鑑賞します。

カルティエ、時の結晶

約300点の展示品は宝飾品や時計なので、小型の作品が多く展示されます。ほとんどの展示品の高さは、車椅子からの目線でも鑑賞可能な位置です。

カルティエ、時の結晶

一部、車椅子からは少し見上げる角度になる展示もあります。

 国立新美術館「カルティエ、時の結晶」

全般的には、車椅子での観覧に問題はありません。

 国立新美術館「カルティエ、時の結晶」

今回取材時は、会場は入場待ち時間ゼロで空いている状況でした。展示品のサイズが小さいだけに、混雑すると鑑賞が大変になると思われます。「カルティエ、時の結晶」は、車椅子での観覧はなるべく混雑を避けることをお薦めしたい展示手法です。

 国立新美術館「カルティエ、時の結晶」

国立新美術館「カルティエ、時の結晶」は、会場内が混雑していなければ、車椅子で問題なく観覧できる企画展です。

国立新美術館「話しているのは誰?」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区の国立新美術館「話しているのは誰?」展に車椅子で行きました。現地のバリアフリー状況を紹介します。会期は2019年8月28日から11月11日までです。

国立新美術館「話しているのは誰?」展

6名のアーティストによるグループ展です。国立新美術館の1E室を6つのスペースに区切り、アーティスト単位で作品が展示されます。統一テーマは「文学」。視覚的な作品にあらわれる文学的な表現手法は、各アーティストによって様々です。

国立新美術館「話しているのは誰?」展

乃木坂駅とは直結。六本木駅方面からは、東京ミッドダウン経由で、バリアフリーに整備された歩道を通りアクセスできます。また身体障害者手帳の交付を受けている、歩行に障がいのある人の利用に限り、駐車場が利用できます。館内はフラット構造で、エレベーターが複数系統あるバリアフリー施設です。バリアフリートイレは各階に複数用意されます。展示会場の1E室内にもバリアフリートイレがあります。

国立新美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

国立新美術館のバリアフリー状況

障がい者減免制度があり「話しているのは誰?」展の観覧料は、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で手帳を提示する運用です。

企画展のバリアフリー状況

「話しているのは誰?」展の展示室内は、スペースに余裕があり、車椅子での観覧に問題はありません。

企画展のバリアフリー状況

作品保護のために室温はやや低めに設定されています。冷房が苦手な方は注意してください。

企画展のバリアフリー状況

6人のアーティストの手法はそれぞれです。カーテンで仕切られた空間を抜けると、全く違うアートが展開します。

サブタイトルは「現代美術に潜む文学」

音楽をもちいた表現、陰影や色彩をつかった表現、高さや広さなど空間をいかした表現・・・。

サブタイトルは「現代美術に潜む文学」

現代的なアートにこめられた文学的なメッセージを楽しむ企画展です。

サブタイトルは「現代美術に潜む文学」

国立新美術館「話しているのは誰?」展は、車椅子で問題なく観覧できます。