東京の産直 JA西東京かすみ直売センター 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

東京都青梅市にある農産物直売所です。1995年に東京都内で最初のJA直売所として開業しました。地元の100名を超える生産者から季節の新鮮野菜が届けられます。アクセスは車が便利で、広い来店者用駐車場には身障者用駐車区画が1台分設けられています。

JA西東京かすみ直売センター

トイレは半独立棟タイプです。

JA西東京かすみ直売センター

バリアフリートイレはありません。男女別一般トイレです。

JA西東京かすみ直売センター

ワンフロアの店内はフラットな構造で、通路は広くはありませんが車椅子が通行できる幅は確保されています。JA西東京は「季節に合わせた作物を少量多品種で栽培する都市型農業」ということで「店頭に並ぶ地場産野菜は、常にその季節にぴったりの旬で食べ頃」の商品であるとPRされています。

2007年に農産物直売所になる前は、園芸センターだったそうです。その伝統が引き継がれ、敷地内に温室が残っています。

JA西東京かすみ直売センター

外売場は車椅子で買い物ができる広い花卉コーナーです。

JA西東京かすみ直売センター

野菜の苗が豊富に販売されています。

JA西東京かすみ直売センター

東京の産直一号店「JA西東京かすみ直売センター」は、バリアフリートイレはありませんが、車椅子で買い物ができる農産物直売所です。

関東地方にあるバリアフリーな農産物直売所を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(2022年5月に執筆しました)

花と歴史の寺 青梅 塩船観音寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

「つつじ祭」で有名な東京都青梅市の塩船観音寺は、西暦650年頃に創建された古寺で、塩船の由来が「周囲の地形が小丘に囲まれ舟の形に似て」いるためと言われるほど、境内は傾斜地です。

塩船観音寺

アクセスは車が便利です。山門前に参拝者用駐車場がありますが、そこからの参道が坂道や階段路なので、車椅子利用者は境内にある「臨時駐車場」の利用が認められています。境内の細い車道を通行して臨時駐車場に車を進めてください。広い舗装路面の駐車スペースがあります。

塩船観音寺

本来は祈祷を受ける車両用の駐車場です。臨時駐車場には車両祈祷堂があり、その奥に護摩堂が建っています。裏山一面に植栽されているのはツツジです。

塩船観音寺

売店や休憩所がある信徒会館「善門閣」が臨時駐車場の横にあります。段差解消されているので、1Fは車椅子で利用できます。

塩船観音寺

重要文化財指定の本堂へは、臨時駐車場からでも舗装路の坂道を通行します。頑張れば車椅子で上がることができる傾斜角度と距離の坂道です。

塩船観音寺

下りは車椅子後ろ向きが安全な坂道です。本堂の高さよりも更に上に進む舗装通路は、車椅子では通行が困難な急坂です。

塩船観音寺

坂道付近から上を見上げます。車椅子では困難な急坂を上がれば、ツツジの群生の上まで上がることができます。

塩船観音寺

本堂と同じ高さに鐘楼があり、車椅子から見学できます。本堂と同じ茅葺屋根の鐘楼です。

塩船観音寺

茅葺屋根の本堂は車椅子では段の手前からのお参りになります。車椅子では困難ですが、有料で本堂の中を見学することができます。

塩船観音寺

本堂の横に内部参拝者用の靴箱と階段が用意されています。

塩船観音寺

本堂への本来の参道は階段路です。

塩船観音寺

下から見上げると20段ほどの石の階段です。

塩船観音寺

臨時駐車場から階段路の下の高さに車椅子で進める舗装路があります。傾斜路ですが何とか車椅子で進むことができます。

塩船観音寺

本堂よりも一段低いこの高さに手水舎があります。車椅子では近づきにくい構造です。

塩船観音寺

ここに「ぼけ封じ薬師如来」が祀られる「阿弥陀堂」があります。段の手前の石畳までなら、無理をすれば車椅子で上がることができます。

塩船観音寺

同じ高さに「弘法大師」像が祀られています。車椅子で近づいてお参りすることができます。

塩船観音寺

本来の参道の入口にある山門から阿弥陀堂などがある高さまでは、車椅子では通行できない階段路を通ります。車椅子で本堂と阿弥陀堂などがある高さに行くことができのは、臨時駐車場から坂道を通るルートだけです。

塩船観音寺

塩船観音寺の御本尊は、像身が1.4ⅿもある十一面千手観世音の木彫立像で、鎌倉時代の仏像と伝えられています。また本堂である観音堂は、室町時代に建立されました。いずれも数百年間、信仰され続けてきた歴史あるお寺です。

塩船観音寺

青梅の塩船観音寺は、つつじ祭期間以外でも、お参りに訪れる人が絶えない花と歴史の寺です。車でアクセスして臨時駐車場を利用すれば、車椅子で本堂、阿弥陀堂、弘法大師像にお参りができます。

東京のもう一つツツジの名所「文京つつじまつり」が開催される「根津神社」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

御岳渓谷 玉堂美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都青梅市御岳、河合玉堂が晩年を過ごした御岳渓谷に建つ美術館です。没後4年後の昭和36年に、全国の玉堂ファンなどからの寄付により建設されました。

玉堂美術館

平成23年に第二展示室を増設。あわせてバリアフリー改修がおこなわれ、車椅子で観覧できる美術館になっています。

最寄駅は青梅線の御嶽駅です。車の場合は近隣の提携有料駐車場の利用が便利です。玉堂美術館の観覧で、駐車料金が2時間無料になります。

玉堂美術館

駐車場に身障者用駐車スペースの設定は無く、駐車場から玉堂美術館までは約100ⅿの距離。この間のルートは、やや荒れた箇所と傾斜がある舗装路面ですが、慎重に進めば車椅子で移動できます。

玉堂美術館

多摩川上流、御岳渓谷沿いを進みます。川合玉堂が愛した素晴らしい景観を楽しめます。

玉堂美術館

メインエントランスは階段です。

玉堂美術館

段差回避スロープが設置されています。車椅子で通行できる傾斜角度のスロープです。

玉堂美術館

エントランスの外側に受付窓口があり、入館料を支払います。玉堂美術館は入館料の障がい者減免制度はありません。

玉堂美術館

エントランスのドアには段差はありませんが、その先に段差があります。車椅子ではスタッフの操作による昇降機を利用して段差をクリアします。

玉堂美術館

帰りも同じ昇降機をスタッフの操作で利用します。

玉堂美術館

バリアポイントはここだけです。昇降機で上がった先に第一展示室があります。フラットでスペースに余裕がある展示室です。

玉堂美術館

展示替えが年に7回ほど行われ、その季節に見合った玉堂作品が展示されます。

玉堂美術館

第一展示室前のロビーでは、玉堂を紹介する映像コンテンツの鑑賞が楽しめます。ロビーの壁には、玉堂晩年のポートレートが飾られています。

玉堂美術館

平成に建設された第二展示室はバリアフリーです。第一展示室から出てフラットな舗装通路を通り第二展示室へ移動します。その途中にバリアフリートイレがあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

玉堂美術館

第二展示室内もフラットな空間です。車椅子で問題なく作品を鑑賞できます。

玉堂美術館

第二展示室の隣が、復元された玉堂晩年の画室「隨軒」です。ここは外部からガラス越しに観覧します。

玉堂美術館

川合玉堂は人生の最後まで、御岳渓谷のこの画室で創作に挑み続けました。

玉堂美術館

そして画室の前には見事な石庭が設けられています。

玉堂美術館

石庭から御岳渓谷越しの風景も楽しめます。

玉堂美術館

お帰りには、美術館下にある石碑もご覧ください。

玉堂美術館

アクセスルートの路面がやや荒れていて、第一展示室へは昇降機を利用しますが、玉堂美術館は車椅子で観覧できる美術館です。

青梅市の花と歴史の寺「塩船観音寺」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年1月に執筆しました)