目黒 自転車文化センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

自転車文化センターは一般社団法人日本自転車普及協会が運営する無料公開施設です。住所は東京都品川区ですが、アクセスは目黒駅から徒歩3分の案内です。来館者用の駐車場は身障用も含めてありません。

自転車文化センター

自転車総合ビル1Fにある施設で、目黒通りの歩道からアクセスします。車椅子では段差解消スロープ箇所からビル1Fへ上がります。

自転車文化センター

スロープに乗り上げる箇所に車椅子が躓く小さな段差があるので気をつけてください。

自転車文化センター

目黒通りとは反対側の裏道からのルートは、通路はスロープですが途中に車椅子が通過できない幅のポールがあるので利用できません。

自転車文化センター

自転車文化センターは「ライブラリー」と「ギャラリー」があります。「ライブラリー」の出入口は手動ドアで、今回取材時は片側が開放されていました。一般的なサイズの車椅子が通行できる幅があります。

自転車文化センター

このドアの下にも小さな段差があるので注意してください。

自転車文化センター

自転車の関連する書籍や資料があります。所蔵図書の閲覧は、自転車文化センター友の会の会員登録が必要です。

自転車文化センター

また書架は5段の上にあるので、車椅子から本を手に取ることはできません。

自転車文化センター

「ライブラリー」は広くはありませんが、車椅子で室内を移動することが出来ます。貴重な自転車が展示されています。

自転車文化センター

世界各国の歴史的な自転車が展示されています。世界で最初の自転車は1817年にドイツで誕生しました。

自転車文化センター

ギャラリーは目黒通りから見える場所にあります。ガラス面のショールームです。

自転車文化センター

スロープを上がった高さに出入口の手動ドアがあります。大きなギャラリーではありません。

自転車文化センター

今回取材時は「自転車月間展」が開催中でした。定期的にテーマを設定して貴重な資料が展示されます。

自転車文化センター

スペースに余裕はあまりありませんが、自転車文化センターは車椅子で貴重な展示物を観覧できる施設です。

東京にあるユニークな博物館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

東京都目黒区下目黒の目黒不動尊は、大本堂が階段の上にあるため、車椅子でのお参りは出来ません。しかし階段の下の境内低地にも、様々な見どころがあります。

身体に障がいがある人の目線で、目黒不動尊のアクセス、境内の状況を紹介します。ご自身やご家族の状況でどこまでお参りができるのか。行動計画の立案にお役立てください。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

不動前駅からは徒歩12分の案内。約1kmあります。参拝者用の駐車場は信徒専用です。一般参拝者用の駐車場はありません。

境内の周囲には複数のコインパーキングあります。なかにはスペースに余裕がある、足が悪い人でも利用しやすい駐車場もあります。

目黒不動尊 境内案内 お参り情報

境内への段差回避方法です。境内への一般ルートは段差のある「仁王門」をくぐります。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

段差を回避して境内に入るルートは、正面からみて仁王門の左側、信徒用駐車場の門を手で開けて入ります。横開き式の稼働フェンスで、軽い力で動かすことができます。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

境内は一部舗装路がありますが、未舗装路面やデコボコがある舗装面がほとんどです。車椅子の人は、舗装路を選びながら移動してください。杖で歩ける人なら、低地部はほぼ移動可能な路面です。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

仁王門の横にあるトイレ棟には、バリアフリートイレがあります。シンプルな設備のトイレです。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

大本堂への階段の手前、低地部でのお参り先の状況です。仁王門の右方面に事務所があり、ご朱印を受け付けます。その周囲には「阿弥陀堂」や「書院」「観音堂」などが並びます。この一帯は車椅子でも移動できる路面状況です。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

大本堂への階段は男坂と女坂があります。この坂の下には将軍家光の由来がある「鷹居の松」、そして「水かけ不動明王」「青木昆陽の碑」「本居長世の碑」「腰立不動」など、続々とお参りスポットが並びます。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

路面は荒れた箇所が多く、小さなデコボコは多数ありますが、慎重に進めば車椅子でも移動できます。

道を隔てた「豊川稲荷」などがある一帯は、通路のデコボコが激しく、車椅子での移動は困難です。杖歩行が可能なら、慎重に動けばなんとか参拝できます。

大本堂への男坂は急な階段路、健脚向きです。女坂も階段路です。途中に「役行者」がいます。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

大本堂へのお参りは、さらに階段を上がります。大本堂の裏側に「大日如来」が屋外に鎮座しています。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

大本堂がある境内高地部にも多数のお参り先があります。縁結びの神「愛染明王」、他に「延命地蔵尊」「微笑観音菩薩像」そして「鐘楼堂」など。階段路を上がらなければなりませんが、境内高地部にはお参り先が多数あります。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

男坂の下から、大本堂を見上げることは出来ます。階段路が無理な人は、下からのお参りになります。

足が悪い人のための 目黒不動尊 境内案内 お参り情報

目黒不動尊の正式名称は「天台宗 泰叡山 瀧泉寺」です。境内はバリアフリーではありませんが、お参り先、見どころは多数あります。参拝可能な範囲が限られても、訪れる価値のある名刹です。

豊島区にある「目白不動尊」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年4月に執筆しました)

東京都目黒区美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都目黒区の「東京都目黒区美術館」は、閑静な住宅街に建つ区立の美術館です。1987年に開館した古い建物ですが、エントランス周辺および館内はバリアフリーで車椅子で利用できます。

目黒駅からは徒歩10分の案内でアップダウンがあるルートを通行します。

美術館には身障者用も含めて来館者用駐車場はありません。車でアクセスする場合は「区民センター」の駐車場を利用します。住宅街の狭い道の先にあるアクセスルートが分かりにくい駐車場です。予約は出来ません。

区民センター駐車場は誰でも利用できる有料駐車場です。入口にスタッフがいるので、車椅子利用の旨を申告してください。身障者用駐車区画は屋外と屋内に計2台分あります。空いていれば誘導をしていただけます。

美術館利用者は、駐車料金の障がい者減免制度があります。駐車券を美術館受付に提示して減免措置を申請してください。当日限りで無料に減免されます。

美術館がある一帯は、1980年代に造られた段差構造の施設が建ち並ぶエリアで、移動ルートはバリアフリーではありません。ただし決定的な段差を回避するスロープ設置などは行われています。

駐車場からのバリアフリールートは、駐車場屋内から区民センター地階に入り、エレベーターで1Fへ移動します。このエレベーターのかごは小さく、一般的な車椅子がギリギリで入るサイズです。そして1Fから区民センターの外へ出ます。

美術館は区民センターの隣りではなく2軒先、図書館の奥にあります。

図書館への直線ルートは段差路です。段差を迂回するルートは左右2ルートに分かれます。近道は区民センターからみて右回りルートです。左回りルートで進むと美術館屋外展示コーナを経由します。

美術館エントランスから館内にかけてはフラットな構造です。1Fは受付とカフェ、2Fが展示室、B1は区民ギャラリーです。

東京都目黒区美術館は、常設展はなく企画展が開催されます。観覧料は展覧会によりますが、有料展の観覧料は障がい者減免制度があり、本人は半額、介助者1名は無料に減免されます。

バリアフリートイレは1FとB1にあります。今回取材時の状況ではトイレの設備は古い状態でした。館内には車椅子が乗り込める一般的なサイズのエレベーターがあります。

2Fには企画室が3室と展示室ロビーがあり、最大で4つの展覧会が同時に開催できます。

美術館のHPには「近現代の美術の多様な展開に身近に接していただけるよう、幅広いテーマで創造的な企画展示を展開しています」と案内されています。現時点でコレクションは2,300点超。蒐集方針は「明治以後海外で学んだ日本人作家」「目黒区にゆかりの作家」ということです。

東京都目黒区美術館は、興味深い企画展が多頻度で開催される美術館です。

東京にある魅力あふれる個性的な美術館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年3月の取材に基づいています)