銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」展 車椅子観覧ガイド

東京都中央区、銀座メゾンエルメスのフォーラムで開催されている展覧会です。

「転移のすがた」は、アーティストを数か月間エルメスの工房に招き、職人と共同制作などを行うエルメス財団のプログラム「アーティスト・レジデンシー」10周年の記念展で、会期は2021年12月17日から2022年4月3日まで。観覧は無料です。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

アートギャラリー「フォーラム」は銀座メゾンエルメスの8Fと9Fです。「転移のすがた」の会場へは店内エレベーターではなく、ソニー通り側のエレベーターを利用します。スタッフの誘導に従ってください。現時点では観覧予約は不要で、エレベーターを利用する前に検温と手指消毒を行います。

銀座メゾンエルメスの壁面は、現在下の写真のようなアートペイントが施されています。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

昼間にフォーラム内からみると、壁面が鮮やかに彩られています。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

会場入口は8Fです。「転移のすがた」展は3人のアーティストの作品が展示されています。観覧順は8Fの奥から。小平篤乃生氏の作品から観覧します。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

スペースに余裕があり、車椅子で問題なく観覧できる展示です。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

壁面のペイントが作品にも映り込みます。暗くなると、また違う表情をみせる作品だと思われます。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

エンツォ・ミアネス氏の作品は、足の踏み場がありません。

会場のスタッフによると、骨を模した展示物は壊れやすいので近づかないようにしていただきたいが、それ以外の床面の展示は車椅子で踏んで構わないということでした。卵の殻などが観覧者に踏まれることで、作品が生きるそうです。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

クロエ・ケナム氏の作品は、大きな空間を贅沢に使用した展示です。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

エルメス工房職人の技が生きているような印象を受ける作品があります。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

次に9Fの展示を観覧します。通常ルートは階段ですが、車椅子利用者はエレベーターを利用します。

9Fのエレベーター付近の展示は車椅子で問題なく観覧できます。問題なのは回廊の奥にある壁面展示の観覧です。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

回廊に行くには、その手前にある展示の床面に置かれた作品を踏まずに移動しなければなりません。出来ないことはありませんが、車椅子ではかなり危険を伴います。今回の取材では無理はしませんでした。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」

9F観覧後、通常は階段で8Fへ下りて、8Fからエレベーターを利用します。車椅子利用者は9Fからエレベーターを利用できます。

銀座メゾンエルメス フォーラム「転移のすがた」は、9F奥の展示以外は、すべて車椅子で観覧できます。

銀座メゾンエルメスのバリアフリー状況を、別稿で紹介しています。ご参照ください。

銀座ソニーパーク 2021年9月で閉園し2025年に最終形として再開

2018年8月に開園した銀座ソニーパークが、2021年9月末で一時閉園します。

銀座ソニーパーク

最後のプログラムは「ソニー」がテーマのソニーパーク展。多くの来場者で賑わっています。

銀座ソニーパーク

1966年に竣工したソニービルのコンセプトは「街に開かれた施設」。その実験空間として誕生したソニーパークは、2021年10月から第2フェーズの開発が始まり、2025年に最終形ソニーパークとして再開される予定です。

銀座ソニーパーク

現時点で公表されている計画では、2022年7月までに既存施設のすべての解体工事を終了させ、同時期から新ビル建設に着工。新ビルは地下4階、地上5階建てで、物販店、飲食店、展示場などが入ります。施設の名称は現在と同じ「銀座ソニーパーク」になります。

《生きるちから舎ニュース 2021年9月28日付》

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」バリアフリー観覧情報

銀座メゾンエルメス フォーラムで「ル・パルクの色 遊びと企て‐ジュリオ・ル・パルク展」が開催されています。観覧は無料。会期は2021年8月13日から11月30日までですが、社会情勢によっては変更になる可能性があります。

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

ジュリオ・ル・パルクは1928年生まれ。90歳を過ぎた現在でも活動をしているアーティストです。展示会場では、ル・パルク氏を紹介するパネル展示と、本人がこれまでの創作とアートを語る映像が放映されるコーナーがあります。

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

展示はメゾンエルメスビルのファザードから始まっています。ファザード展示は一足早く10月中旬ごろに終了する予定です。

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

本展はメゾンエルメスビル8Fと9Fの2フロアを使用しています。ソニー通り側のエレベーターが入口。そこからはスタッフの誘導に従ってください。検温、手指消毒をしてエレベーターに乗ります。エレベーターのかごは、一般的な車椅子が十分に入る大きさです。エレベーター内から見える、ビルの内壁にもアートが用意されています。

観覧は、最初は9F、次に8Fの順です。健常者は9Fから8Fへ階段で移動しますが、車椅子利用者はエレベーターで移動します。観覧後は8Fから1Fへ。行きと同じソニー通り側のエレベーターで移動します。

9Fの展示は主題である「色」から。下の写真は微妙に動くことで造形される白のグラデーション。

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

そして14色のシリーズ。

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

8Fではエルメスフォーラムの大きな空間を使用した大型作品が展示されています。

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

ガラス壁面越しにファザード展示が輝く構成です。

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

巨大な作品は「鋼球」。このアートスペースで、ル・パルク氏がアートを語る放映が行われています。

銀座エルメスフォーラム「ル・パルク展」

ル・パルク氏が目指しているのは「鑑賞者との開かれた出会い」。色と遊びの試みと企てを楽しむ、車椅子で観覧できる展示会です。

銀座メゾンエルメスのバリアフリー状況を、別稿で紹介しています。ご参照ください。