総開発敷地面積は東京ドームの2.3倍。東京ベイエリア「都内過去最大級の大規模商業施設」有明ガーデンが、2020年6月に部分開業しました。
第一期で開業したのは5フロアの「モール」と温泉「泉天空の湯」です。モールの地下駐車場と隣接する立体駐車場も開業しました。
そして第二期として「有明ガーデンパーク」と「スポーツエンターテイメント広場」、「東京ガーデンシアター」と「無印良品」が開業しています。
2021年にはライオンキングのロングラン公演を行う「有明四季劇場」が開場しました。車椅子から見た現地のバリアフリー状況を紹介します。
電車利用なら「有明駅」「国際展示場駅」「有明テニスの森駅」が徒歩圏内です。有明ガーデンのモールは、2Fがペデストリアンデッキの正面入口になっていますが、3駅からの徒歩ルートはいずれも、2F直結にはなっていません。またどの駅からのルートも屋根なしの区間があります。
車利用の場合は、モールの地下駐車場に車椅子専用駐車スペースが用意されています。隣接する立体駐車場は各フロアに「思いやり駐車スペース」が用意されています。
立体駐車場は4フロアで「モール」に連絡します。この中で立体駐車場屋上Pからモール5Fへ連絡する通路には屋根はありません。立体駐車場の駐車料金事前精算機は、モール1F・2F・3F・5Fからの連絡フロアに設置されています。
新しい施設なのでバリアフリーです。モールのメインフロアは2Fから5Fです。この4フロアには、それぞれ2カ所にバリアフリートイレが配置されています。エレベーターは3系統で各3基あり、取材時はスムーズに利用できました。各フロアとも通路幅は余裕があり、多くのショップ、グルメ店は車椅子で利用できる仕様です。
館内には「シティタワーズ東京ベイ」の販売センターがあり、近未来の有明エリアのジオラマがあります。
モールの3Fから5Fには「みんなのテラス」「水のテラス」他、屋外パブリックスペースがあり飲食にも利用できます。
有明ガーデンのモール内で、車椅子利用者が注意すべき点は一つ、1Fの構造です。中央部がバスターミナルになっているので、モールのフロアが分断されています。
そのため、1Fに停まるエレベーターは2系統になります。1Fの核テナントは「イオンスタイル」です。「Fエレベーター」はイオン側にあります。「Dエレベーター」は、バスターミナルを挟んだイオンの反対側にあります。
また1Fのバリアフリートイレは、バスターミナルに面した外向き構造です。
モール1Fから立体駐車場1Fへ移動する場合は、イオン側のFエレベーター近くの出入口を利用すると屋根があります。バスターミナルから移動すると、屋根なし区間を通行します。
有明ガーデンは「豊洲市場」から近い立地です。今回取材時は「イオンスタイル」の売り場に「豊洲市場直送」コーナーがありました。
屋外地上部にオープンした有明ガーデンパークは、自由に遊べる芝生広場が中心です。
その横に、植栽に囲まれた散歩道と、数種類のベンチやテーブルが配置されています。湾岸エリアの憩いの空間です。
スポーツエンターテイメント広場は、本来は駐車場だと思われます。そこが開放されて、スケートボードなど、舗装路面の上で行うスポーツを自由に楽しむことができます。
無印良品の状況です。無印の旗艦店舗です。愛称は「百八貨店」。暮らしの全部が揃う、百貨店を超える店です。
3フロア構造でエレベーターがあります。すべてのフロアがスペースに余裕があり、車椅子で利用しやすい売り場です。
今回取材時、スタッフは揃いの作務衣のような上着を着用しています。新しい提案がある無印です。
「有明ガーデン」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。
有明テニスの森の横にある「有明スポーツセンター」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年1月に加筆修正しました。)