埼玉の産直 ふるさと新座館 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

埼玉県新座市の「ふるさと新座館」は、市民ホールと公民館、そして農産物直売所がある施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

2012年に開館した新座市の施設です。3フロア構成で、地階が「ふるさと新座館ホール」。車椅子スペースがある250席のホールです。1FがJAあさか野の農産物直売所「とれたて畑」と観光情報コーナー。2Fは「新座市立野火止公民館」です。エントランス前に広い舗装されたスペースがあり、時々イベントが開催されます。

新座駅から徒歩10分の案内です。車利用の場合、約70台を収容する有料駐車場があります。駐車場があるのは、いわば施設の裏側です。

駐車場は1時間まで無料、以後有料で、駐車料金の障がい者減免制度があり、無料に減免されます。1F事務室に障害者手帳等と駐車券を提示して減免措置をうけます。

身障者用駐車区画は2台分あります。この区画はロック版がない無料開放区画です。ただし、乗降場所は芝生とブロック舗装が組み合わされた路面で、車椅子では利用しにくいデコボコ路面です。一般駐車区画は舗装路面で、ロック版が上ります。

建物への1F出入口は2か所あり、車椅子で通行可能です。バリアフリートイレは3フロアに各1つ用意されています。

JAあさか野が運営する直売所「とれたて畑」の店内はフラットで、通路の幅は車椅子で十分に移動できる余裕があります。

観光情報コーナーは、新座のパンフレットが置かれたコーナーで、週末は観光ボランティアが常駐し、案内をしていただけます。

新座は田畑が多いエリアで、距離的に見れば、東京都心部に最も近い農産地の一つです。「ふるさと新座館」には、車椅子で買い物ができる農産物直売所があります。

(本稿は2016年8月の取材に基づいています)

埼玉の産直 菖蒲グリーンセンター 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

埼玉県久喜市菖蒲町の「JA南彩菖蒲グリーンセンター」は、車椅子で利用できる農産物直売所です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

JAの名称は南埼ではなく「南彩」です。「JA南彩」は、平成8年4月に岩槻市、春日部市、蓮田市、宮代町、白岡町、久喜市、菖蒲町の7JAが合併して誕生したJAです。

農産物直売所、食堂、そして季節限定で「イチゴ狩り」ができる施設です。直売所と食堂は、それぞれ独立した建物で、駐車場もそれぞれにあります。

菖蒲グリーンセンター

産直ショップ内に「イチゴ狩り」の受付があります。近隣のイチゴハウスに、マイクロバスで送迎するシステムで「車椅子でも利用できる高裁ハウスがあります」という案内です。マイクロバスの乗車ができない車椅子利用者は、マイカーでバスに付いていくそうです。高裁ハウスが利用できない場合もあるので、先に確認の電話を入れていただきたい、ということでした。

アクセスは車が便利です。産直ショップ棟と食堂棟に隣接する駐車場には身障者用駐車スペースが設けられています。どちらの駐車場とも建物出入口近くにあります。

菖蒲グリーンセンター

人気の施設で週末はよく満車になります。隣接して大きなお米の備蓄施設があり、駐車場が開放され、混雑時はあちらへ、という案内がでています。この隣接するお米備蓄場の駐車場は通常空いています。この駐車場をチェックしたところ、施設出入口の門扉レールが出張っています。車椅子で通過出来ないことはありませんが、段差があるので慎重に通過してください。

バリアフリートイレは、直売所棟に隣接する公衆トイレにあります。

菖蒲グリーンセンター

一般的なサイズの個室で、シンプルな設備のトイレです。

菖蒲グリーンセンター

直売所の建物施設は、かなり老朽化しています。それでも致命的な段差などは無いので、車椅子で利用可能です。店内通路は車椅子で通行できる幅が確保されています。極端に混雑していなければ、車椅子で買い物が出来ます。

菖蒲グリーンセンター

食事処は「農協食堂」。食堂の出入口は車椅子がギリギリのサイズで、食券セルフ方式、椅子席と座敷席がおおよそ半々の食堂です。バリアフリートイレは食堂内にはありません。コスパが高い食堂で人気があります。お昼時は次から次に来店客が来る印象。食堂の中は活気があります。椅子席が確保できれば、車椅子で利用できる食堂です。

菖蒲グリーンセンター

JA南彩菖蒲グリーンセンターは、施設は少し老朽化していますが、車椅子で買い物ができる農産物直売所です。

関東にあるバリアフリーな農産物直売所を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年11月に加筆しました)

鴻巣びっくりひな祭り 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

人形の街、埼玉県鴻巣市で開催される「鴻巣びっくりひな祭り」は、複数の施設が会場になります。その年により会場が変わることもありますが、よく利用されている主な会場の、車椅子からみたバリアフリー状況を紹介します。本稿は「2016年鴻巣びっくりひな祭り」の取材に基づいています。

鴻巣びっくりひな祭り 車椅子利用ガイド

○「エルミこうのすショッピングモール」のバリアフリー状況

2016年からメイン会場になっています。1Fのセントラルコートに日本一高いピラミッドひな壇が展示されます。

「エルミこうのすショッピングモール」のバリアフリー状況

ショッピングセンター(SC)なので、基本はバリアフリー施設です。車椅子での利用に大きな問題はありません。

鴻巣駅直結のSCで、立体駐車場があります。立体駐車場は7階建てで、1Fと2FがSCの1Fと2Fにほぼフラットに直結します。3Fと4FはSCの3Fにスロープで連結。各階に身障者用駐車区画があります。5F以上に停めた場合は、エレベーターでSC連結階へ移動します。車椅子利用者は、エレベーターに乗らずにSCへ移動できる、4Fまでに駐車するのが便利です。駐車料金は、1円以上の買い物で2時間無料です。

「エルミこうのすショッピングモール」のバリアフリー状況

SC内のエレベーターは1系統の2基で、あまり混雑はしません。バリアフリートイレは2Fと3Fに用意されます。広くて綺麗なトイレです。SC内の床はフラットで通路幅は余裕があります。車椅子での利用に大きな問題はありません。

1Fのセントラルコートの巨大なひな壇は、職人さんが組み立て、人が乗っても大丈夫な強度があります。この壇にボランティアが登って、ひな人形をセットし、地震に備えた落下防止のピン止めをして飾ります。

セントラルコートは、SC3Fまでの吹き抜け構造です。2016年の7mひな壇で、2Fプラス1m程度の高さ。吹き抜け構造を目いっぱい使うと、高さ15m程度までは可能かもしれません。

「エルミこうのすショッピングモール」のバリアフリー状況

○「鴻巣花久の里」のバリアフリー状況

正式名称は「花と音楽の館 かわさと 花久(かきゅう)の里」。運営はNPO法人「花と文化のふるさと委員会」です。「花・物販事業」「食の事業」「音楽・芸術の事業」を行っている施設、という案内です。

地元の名士である青木家の屋敷が旧川里村に寄贈され、鴻巣市になってから再整備され、2007年に一般開放された施設です。

常設店舗としては、野菜中心の小さな直売所、それよりはやや規模の大きい園芸品ショップ、そして「うどん」の食事処が営業しています。母屋はコンサートホールを兼ね、有料貸出の会議室や茶室があります。堀や庭園も整備された、公民館機能もある施設です。

アクセスは車で、無料駐車場があります。身障者用駐車区画は、一般駐車場とは離れた施設の出入口付近に1台分用意されています。駐車場から「長屋門」へ向かうルートはバリアフリーで、横に堀があり水が流れ、花壇が綺麗に整備されています。

「鴻巣花久の里」のバリアフリー状況

門をくぐり屋敷内へ入ります。前庭は舗装されてバリアフリーで正面が母屋です。前庭を囲むように建物が配置され、門の横手が小さな直売所、母屋の手前が園芸品の販売コーナーです。いずれも車椅子で利用できます。

母屋の横から裏手にかけては綺麗なお庭があり、茶室の前は竹林。屋敷内の庭もバリアフリールートが整備されていて、車椅子で散策できます。

母屋に入るとエントランスホールがあり、総合受付があります。右手はコンサートホールになる空間。120名程度までは収容可能ということです。バリアフリートイレは、母屋の中にあります。

母屋とつながる「離れ」には、食事処「花音里(かおり)うどん」が営業しています。この食事処は1段高いお座敷に上がって、座卓に腰かけて食べる方式です。車椅子のままでの利用は出来ません。利用できるのは、靴を脱いで座敷に上がり、椅子に腰かけることが出来る人です。

ただし希望をすれば、エントランスホールやコンサートホールに置いてある、フリーテーブルや椅子まで「出前」をしていただけるそうです。車椅子で「うどん」をいただきたい場合は、スタッフに相談してください。

食事処の更に奥にある第二の「離れ」は有料の会議室で、和室の座敷です。「長屋門」の脇にも会議室があり、こちらは一般的な椅子席で、車椅子で利用できます。

四段組みの梁など建築上の匠の技も面白く、手入れされた庭の花は四季折々とても綺麗です。

「鴻巣花久の里」のバリアフリー状況

○「鴻巣パンジーハウス」のバリアフリー状況

メインは花木の販売。それに農産物も加わり、敷地内には「パン屋」と「うどん屋」がある商業施設です。1988年開業で2002年に大改装されました。バリアフリートイレはあります。施設出入口近くに身障者用駐車区画が2台分あります。

花の産地鴻巣で、最初に栽培された草花種が「パンジー」。市の花に制定されています。

「鴻巣パンジーハウス」のバリアフリー状況

当初は花木専門の直売所としてスタートし、後に農産物の販売が加わりました。パンジーハウスは2棟連結の施設で、一棟は花木と農産物、奥のもう一棟は花木専門の売り場になっています。いずれの売り場も、車椅子で移動することができる通路幅は確保されています。レジは一か所集中方式。花も苗も、野菜も味噌も、同じレジで同時精算できます。

店前の身障者用駐車区画に停められれば、バリアフリー上の大きな問題はありません。ここが満車だった場合、一般駐車場から店舗入口までの路面は、デコボコのある未舗装路面です。

お店の入口横に別棟で「鴻巣うどん てらや」があります。店内システムは、セルフ+トッピングオーダー方式です。可動式のテーブル席があるので、セルフサービスに対応できれば、車椅子で利用できる店舗です。

一般駐車場寄りに、独立店舗でパン屋「ベーカリー オリーブ」があります。「パンジーハウス」からこのお店に行くルートは、短いながらも未舗装路面を通ります。

パン屋は、販売場所は狭く、店に入ると商品が並ぶケースと販売台があり、そこで店舗スタッフにオーダーする方式。店舗出入口のドアは手動です。車椅子では介助者がいないと苦戦する構造です。店舗内にはイートインコーナーあり。店舗外にもテラス席があります。うどん屋とパン屋は「鴻巣産の小麦粉」を使用した、地産地消のショップです。

「鴻巣パンジーハウス」のバリアフリー状況

花木の名産地としての鴻巣は、「西洋サクラソウ=プリムラ」が全国生産量第一位、鴻巣市で最も長く栽培されているのは「シクラメン」、そして店名の市の花「パンジー」、この3種はどこにも負けないそうです。隣接して花木の卸売市場「鴻巣フラワーセンター」があります。

「鴻巣パンジーハウス」のバリアフリー状況

○鴻巣産業観光館「ひなの里」のバリアフリー状況

旧中山道沿いにある元人形屋の蔵屋敷です。2012年にオープンした鴻巣市観光協会が運営する施設で、施設の前に身障者用駐車区画が1台分あります。一般駐車場は道の反対側です。

鴻巣産業観光館「ひなの里」のバリアフリー状況

メイン棟と中庭、そして明治期に建造された蔵で構成される施設です。メイン棟は大きな2階建ての建物で、バリアフリートイレとエレベーターがあります。古い外観を残しながら、内部はバリアフリーに改装されています。

入口付近は観光案内所とショップで「川幅うどん」など地元の商品が並びます。建物の奥は「ひな人形」の展示コーナーで、江戸時代のひな人形から、年代順に希少なひな人形が展示されています。丁寧な解説があり、ひな人形の歴史をまとめた年表もあり、ひな人形について、深い知識を得られます。車椅子からでも見やすい高さの展示です。

それぞれの時代によって流行があり、民間信仰や行政政策なども絡んで、現在の「ひな人形」に繋がっていること。三人官女や五人囃子がいつごろから現れたのかなど、わずかな時間の見学で「ひな人形」の知識が高まります。

中庭があります。庭の奥にはイベント開催用の「ステージ」があり、庭の周囲は舗装路で、庭の中心部は芝生です。

鴻巣産業観光館「ひなの里」のバリアフリー状況

そして中庭を挟んでメイン棟の反対側には、明治30年代から40年代に建てられた「蔵」。正確には「西蔵」「座敷」「東蔵」という三棟構造。この三棟が一体化して「蔵」になっています。

「蔵」の中は見学自由ですが土足禁止で、「蔵」の中は段差構造でバリアフリーではありません。車椅子では蔵の中の見学は出来ません。解説によると蔵の中には、人形の原材料や途中まで加工された状態の人形のパーツ、そしてもちろん完成品など、この蔵が鴻巣市に引き継がれたときの状態が保存されているそうです。

「産業観光館ひなの里」の住所は「鴻巣市人形1丁目」です。現在でも、施設の前を通る旧中山道沿いには「人形屋」が幾つもくつも点在しています。「産業観光館ひなの里」の元のオーナーは、江戸時代から約300年続いた人形屋「吉見屋人形店」です。

この施設は「雛屋歴史資料館」という名称で、2009年まで一般公開していましたが、ついに人形店を廃業することになり、資料ともども蔵屋敷が鴻巣市に譲られたそうです。そしてバリアフリー改装されて産業観光館「ひなの里」に転換。歴史的な価値のある文化財を、現代の観光に活用しています。また2Fの会議室や中庭を、低料金で市民へ貸し出している公営施設でもあります。「ひなの里」は、蔵の中以外は車椅子で利用できる施設です。

鴻巣産業観光館「ひなの里」のバリアフリー状況

鴻巣びっくりひな祭りの各会場は、ほとんどが車椅子で利用できます。