新潟でバス停バリアフリー化の社会実験がスタート

新潟市から「バス停バリアフリーの推進に向けた社会実験」を行うことが発表されました。バス停に「バリアレス縁石」を設置し、バスはなるべく縁石に近づいて停車し、バス乗降口の高さとバス停の縁石の高さをなるべく等しくして、バス停とバス乗降口の隙間と段差を最小化する実験です。

社会実験が行われるバス停は「新潟駅万代口バスターミナルの0番線乗車場」です。実験の期間は2020年9月10日から12月中旬の予定です。

実験の検証のために「バス車両のバス停への正着性を把握するために、定点観測カメラでバス車両の乗降口やバス停周辺の状況を撮影」するとしています。しかし「映像は、皆様の顔が映らない角度で足元を中心に撮影することに加えて、加工することにより個人の特定につながらないよう適正に処理」するとし、「検証作業以外の目的に映像を利用することはなく、撮影データ使用期間後、データは速やかに消去」するとしています。

カメラ撮影による検証に加えて、高齢者、車椅子ベビーカー利用者へアンケート調査を行うとしています。

この社会実験の担当は新潟市役所の都市交通政策課です。

《生きるちから舎ニュース 2020年9月17日付》

道の駅マリンドリーム能生 かにや横丁 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ベニズワイガニで有名な新潟県糸魚川市の能生(のう)には、車椅子で利用できる道の駅があり、「かにや横丁」で美味しいカニを味わうことが出来ます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

道の駅マリンドリーム能生は、能生漁港の隣接地にある道の駅です。駐車場は5か所あり、総収容台数は465台と公表されています。施設近くに身障者用駐車区画があります。

もっとも大きな建物は2フロア構造の「マリンドリーム本館」で、レストランやショップが入ります。海沿いは広い公園スペースで、アスレチック広場もあります。

「かにや横丁」は屋外の長屋風の施設です。その横には「鮮魚センター」が並び、3軒の鮮魚店が出店しています。さらにその先に、カニをいただく専用施設「かにカニ館」があります。

バリアフリートイレは「マリンドリーム本館」内と、「かにカニ館」近くの独立棟トイレ、アスレチック広場の独立棟トイレにあります。全体的にバリアフリーで、車椅子で利用しやすい施設です。

施設の全体概要

かにや横丁の利用方法です。蟹漁の漁師さんが出店する「かにや横丁」は全8軒。店名は宝寿丸、長福丸など、漁船名です。「かにや横丁」のお店は、販売台をガラガラ押して、定期的に場所が入れ替わるそうです。

名産はベニズワイガニ。「かにや横丁」は禁漁期間の1月2月を除き営業です。水温が通年変わらない深海にすむズワイガニには、旬の季節は特にないということです。

嬉しいのはおまけをつけてくれること。今回、2千円のカニを1杯買ったら、1千円のカニを二杯と、むき身がいっぱい入った甲羅が一枚おまけでした。カニの総量としては、2千円のカニの3倍くらいになりました。

その場で食べるというと、カニは小さな洗い桶のような入れ物に入れられます。ハサミと、カニをほじくる蟹フォークも一緒に貸してもらえます。

かにや横丁

この桶を持って好きなところでいただきます。お店の前のベンチ、海沿いの公園ゾーン、そして「かにカニ館」は手洗いがある蟹を食べるための施設です。

好きなところで食べればいいのですが、健常者が同行していない場合、車椅子で桶を持ちながらの移動になるので、この点はご注意ください。

浜ゆでの冷凍されていないカニをイメージしますが、ベニズワイガニは食品衛生法で必ず冷凍することが義務付けられています。そのため「かにや横丁」の蟹は、獲れたての新鮮なカニですが、全て解凍品です。

かにカニ館

マリンドリーム本館のバリアフリー状況です。マリンドリーム本館は車椅子で利用できる施設です。館内フロアはフラットでスペースに余裕があり、エレベーターで上下階移動ができます。

レストランと食事処が計4軒、売店とCVSが入ります。今回取材時は、館内に屋台が出店していました。

公園のバリアフリー状況です。海沿いの公園スペースからは、美しい日本海を眺めることが出来ます。アーツ系オブジェもあり、無理のない範囲なら車椅子で散策できます。

公園のバリアフリー状況

道の駅マリンドリーム能生は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。かにや横丁で美味しいカニを買って、好きな場所でいただけます。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)

道の駅親不知ピアパーク 翡翠ふるさと館 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

新潟県糸魚川市の親不知にある「道の駅親不知ピアパーク」には、世界一巨大なヒスイの原石が展示される「翡翠ふるさと館」があります。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

「道の駅親不知ピアパーク」は、北陸自動車道「親不知IC」の近くにあります。道の駅であり、ヒスイがとれる親不知海岸の駐車場でもあります。

親不知海岸

親不知ICは海上インターチェンジ。海の上の施設です。「ピア」とは橋脚を意味します。台風の時など危険な場合は、ICは閉鎖されます。

親不知

ここは海岸沿いの断崖絶壁、交通の難所であった「親不知」「子不知」です。近隣には旧道を散策するコミュニティロードなどの観光ポイントがありますが、段差路なので車椅子での近隣観光は困難です。

親不知

道の駅施設の状況です。施設としては1988年に開業しました。海岸沿いに細長い施設で、駐車区画はアバウトです。

細長い敷地の奥に、全長6mのブロンズの巨大な亀の像があります。その横には子亀の像もあります。日本海をバックに首をあげている巨大亀はインパクトがあります。日本海をバックに首をあげている巨大亀高速道路の高架下を利用した「レストピア」は、売店・食堂・休憩所がある施設です。入口には段差回避スロープがあります。

ピロティ構造の2Fにある食事は「漁火」。エレベーターはありません。

独立棟トイレ内にバリアフリートイレがあります。取材時の状況では、近年設備更新された気配はありませんでした。

そして「翡翠ふるさと館」があります。今どきの道の駅ではなく、古くからある海水浴場の施設というイメージです。

翡翠ふるさと館の状況です。糸魚川は縄文時代にヒスイ文化が発生した地で、ヒスイの産地です。「翡翠ふるさと館」には巨大ヒスイの原石が展示されています。その重さは102tです。

翡翠ふるさと館の状況

巨大ヒスイ以外にも、見学する価値がある展示物が多々あります。「翡翠ふるさと館」は入館無料。取材した時点の状況では、施設のハードは老朽化していましたが、車椅子での見学は可能です。

道の駅親不知ピアパーク

「道の駅親不知ピアパーク」のバリアフリーレベルは高くはありませんが、「翡翠ふるさと館」は見学する価値のある施設です。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)