いすゞ自動車が2017年に創立80周年記念事業として開館した、神奈川県藤沢市にある企業ミュージアムです。入館無料。今回取材時はコロナ対策で全日完全予約制でした。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

湘南台駅から無料送迎バスが運行されています。所要時間は約10分の案内です。現在のところ、低床式ではない大型観光バス「ガーラ」で運行されていることが多いようです。車椅子で利用したい場合は、事前に利用の可否を確認してください。
約100台を収容する来館者用無料駐車場があります。身障者用駐車スペースは、エントランス前の特等スペースに1台分用意されています。この他に「サクラカフェ」の入口前にも1台分あります。

別棟の1Fが「サクラカフェ」。その前庭が「プラザガーデン」です。

ガーデンの手前に1台の車両展示。大型トラックのギガダンプです。入館前にここから車両見学が始まります。

いすゞプラザは素晴らしくバリアフリーな施設です。エントランス周辺に段差は全くありません。

出入口は幅広い自動ドア。問題なく車椅子で利用できます。

中に入ると広々とした「プラザホール」があり、右側に受付があります。左側の「PIAZZA」には往年の名車「ピアッツァ」のプロトタイプモデルが展示されています。

いすゞプラザは3フロアの建物です。

1Fが「プラザホール」、「PIAZZA」、オリジナル商品が並ぶ「ショップ」、そして展示室があります。

バリアフリートイレは1Fにあります。

広いスペースの綺麗なトイレです。ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられています。

館内エレベーターは2基あります。かごのサイズは大きく、大型の車椅子でも問題なく収容します。

2Fは展示室と展望バルコニー。中央部は1Fからの吹き抜けで解放感のある構造です。

3Fは会議室と応接室。一般利用はできません。
日本最大級のジオラマは1Fにあります。今回取材時はコロナ対策で毎回16名までの受付。早い者勝ちの並んだ順。車椅子で見学可能です。
1Fの広い展示スペースは「運ぶを支えるいすゞ」。大型車両を中心にした車両展示です。黎明期のトラック、最新のトラックやバス、自衛隊の車両、それらに搭載される巨大なエンジンなどが展示されています。

余裕があるスペースに展示されているので、車椅子で問題なく見学できます。

2F展示の状況です。2Fは大きく2つのコーナーがあります。1つは「いすゞの車づくり」。トラックが出来るまでの解説展示の他に、プレス体験マシン、塗装体験マシンなど参加体験型の展示機器がある面白いコーナーです。多くの体験マシンは車椅子で操作できます。

もう一つのコーナーは「いすゞの歴史」。歴代の名車やディーゼルエンジンなどの技術の歴史が展示解説される、企業ミュージアムとして正統派のコーナー。ここは大人向きの企画です。

設備は新しくて綺麗、展示は内容が濃いミュージアムです。車好きの人はもちろん、小学生から楽しめる体験型企画展示もあります。いすゞプラザは車椅子で快適に見学ができるバリアフリー施設です。開館日を確認して利用してください。
東京にあるユニークな博物館、資料館、記念館を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年7月に執筆しました)






















水族館の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名まで半額に減免されます。チケット売り場で障害者手帳等を提示して減免措置を受けます。




