群馬県「高崎市山田かまち美術館」は、バリアフリー仕様ではありません。車椅子で観覧できる範囲など、現地の状況を紹介します。
高崎市の運営で2014年にリニューアルオープンした「山田かまち美術館」は「かまち」と出会える常設館です。
担任の先生が彼の才能を見出した小学3年生の絵、残されたメモや詩、愛聴したオーディオなどが展示されています。展示作品は定期的に入れ替わるので、リピーターの来館者も多いようです。
何を感じるかは、その人次第。「山田かまち」氏は1960年高崎生まれ。17歳で夭逝しました。
アクセスは車が便利。美術館の敷地に5~6台分の無料駐車場があります。身障者用の駐車区画の設定はありません。
美術館のエントランスは階段です。駐車場から裏口のようなドアにつながるスロープがあり、車椅子ではこのスロープを上り、ドア横にあるインターフォンで館内に連絡します。
取材時の状況では、このスロープは乗り口に段差があり、そこに狭い段差解消ブロックが置いてありますが、車椅子での通行は怖い思いをしました。介助者が必要なスロープです。
入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。正面入口にある受付で手続きをしてください。
美術館は2フロア構造です。1Fはフラットな構造で通路幅に余裕があり、車椅子での観覧に大きな問題はありません。2Fは狭いスペースで、1Fに展示物の8割以上が展示されています。
美術館のトイレにはバリアフリートイレはありません。1F・2Fともに狭い一般トイレなので、普通のトイレを一人で利用できる人しか、トイレは使えません。
2F展示室へは階段のみです。車椅子では利用できません。そのため、2Fの「第三展示室」に展示されている20点弱の作品は、写真がファイルされ1Fで閲覧できます。受付で申請するとその場でファイルを貸し出していただけます。そして1Fの「メッセージルーム」で、ファイルを閲覧することができます。
17歳で養成した「かまち」。何を成し遂げたわけではありません。早くから彼の才能を見出した人がいて、夭逝後に彼の作品を公開する努力をした人がいて、私設美術館を開館する人がいた。いまここに「山田かまち美術館」があることが、一つの奇跡です。
残された「絵」や「字」はここで会えますが、「音」楽は何も残されていません。生きていれば2018年で58歳。どんな人生であったことか。バリアフリーではありませんが、興味のある方は「高崎市山田かまち美術館」へお出かけください。
「群馬県立近代美術館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2018年1月の取材に基づいています)






























