ダリコレクション 磐梯会津高原 諸橋近代美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

住所は福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ヶ峯。サルバドール・ダリの作品を346点収蔵する美しい美術館です。身障者用駐車スペースは来館者用の無料駐車場とは別に、美術館エントランス前に設けられています。

諸橋近代美術館

路面は若干デコボコがある形状ですが、車椅子での移動に大きな問題はありません。

諸橋近代美術館

身障者用駐車スペースからエントランスに進みます。諸橋近代美術館の観覧料は展覧会に毎に設定されます。今回取材時に開催されていた展覧会は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料でした。観覧料については、展覧会毎にご確認ください。

諸橋近代美術館

諸橋近代美術館はフラットなワンフロア構造。車椅子で問題なく観覧できるバリアフリー施設です。バリアフリートイレはエントランスの近くにあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。館内から美術館の庭園と磐梯会津高原の風景が楽しめます。

諸橋近代美術館

展覧会観覧後は庭園へ。芝生路面ですが車椅子で移動可能です。無理のない範囲で庭園散策を楽しんでください。

諸橋近代美術館

諸橋近代美術館は車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。

(本稿は2024年12月に執筆しました)

猪苗代町「中津川渓谷レストハウス」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

福島 裏磐梯 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

自然の宝庫「裏磐梯」で、車椅子で観光が出来る「毘沙門沼」「裏磐梯ビジターセンター」「道の駅裏磐梯」以上3カ所のバリアフリー状況を紹介します。

毘沙門沼

「毘沙門沼」

五色沼の一つ、毘沙門沼に行くルートです。アクセスは車が便利、仮に目指すのは「ホテル五色荘」です。ややわかりにくので、カーナビをしっかり設定してください。

行き止まり付近が駐車場になっています。駐車場はほとんどが未舗装路面。舗装されたルートはごく一部です。そして本当の目的施設は隣接する「五色沼売店」です。

裏磐梯バリアフリー情報

「五色沼売店」は2フロア構造で、バリアフリートイレがあります。

駐車場がある1F部から2F部へは、建物横のスロープで上ります。このスロープは舗装されていますが、やや急な傾斜路、この傾斜が車椅子最大の難関です。この傾斜路さえクリアできれば、毘沙門沼は目の前です。

裏磐梯バリアフリー情報

スロープをのぼるとその先に、毘沙門沼を観る展望台があります。

裏磐梯バリアフリー情報

トレッキングで有名な裏磐梯五色沼。沼を巡る路は未舗装なので、車椅子で散策するのは辛いルートですが、毘沙門沼だけなら、車椅子で展望台から観ることができます。

裏磐梯バリアフリー情報

「裏磐梯ビジターセンター」

「裏磐梯ビジターセンター」は、「五色沼売店」から100mほどの場所にあります。センターはバリアフリーで、車椅子での利用に大きな問題はありません。

専用の大きな無料駐車場があり、身障者用駐車スペースが用意されています。駐車場から歩道、歩道から施設へは段差回避スロープを利用します。基本は段差ありの設計ですが、車椅子での利用は可能です。

裏磐梯バリアフリー情報

トイレは一戸建て方式の公衆トイレに、バリアフリートイレがあります。センター内のインドアトイレはありません。標高の高い寒い地域なので、冬場の利用は寒さを覚悟してください。

裏磐梯バリアフリー情報

センター内には、五色沼それぞれの写真の展示があるので、車椅子では行けない沼の様子も分かります。

一帯の動植物の生態、そして裏磐梯形成の歴史。館内で放映されるビデオは、とても解りやすくためになる内容です。明治時代に磐梯山の噴火によって様相が一変した一帯、わずか100年で自然がなしえた変容に驚きます。

裏磐梯バリアフリー情報

センターで裏磐梯一帯の自然形成過程を知ると、一層興味深く五色沼を見ることができます。あまり知識の無い方は、先にセンター、次に五色沼の順でまわられることをお薦めします。

「道の駅裏磐梯」

標高800mにあり愛称は裏磐梯ビューパーク。「道の駅裏磐梯」は、車椅子で利用できる山小屋のような道の駅です。

裏磐梯バリアフリー情報

周辺にあるのは山と湖だけ。その雰囲気に合うようにデザインされた建物は山小屋風で、食事処、直売所、お土産コーナー、アイス店など複数の売店で構成される施設です。観光シーズンは夏と早めの秋。高原の涼しさ、そして一足早い紅葉を楽しめる場所です。

裏磐梯

直売所棟内にバリアフリートイレがあります。ウォシュレット付きのトイレです。

裏磐梯バリアフリー情報

ただし山の道の駅なので、直売所は12月から3月まで冬季休業です。独立棟のトイレは、通年24時間利用できます。

裏磐梯バリアフリー情報

寒さ対策のため、建物出入口のドアはほとんど手動ドアです。介助者がいないと、車椅子では厄介なタイプのドアもあります。

ここは1997年に誕生した施設です。裏磐梯ビューパークの愛称を象徴する2F「展望台」へは階段のみで、車椅子では行けません。

車椅子で眺望を楽しむなら「展望台」の下部にあるレストランからがお薦めです。メニューは、手打ちざるそば800円というイメージでテラス席もあります。

裏磐梯バリアフリー情報

レストランと同じ棟に入るショップは郷土品コーナー、会津の漆器を中心にとても充実した品揃えです。通路幅は広くはありませんが、車椅子で店内を移動できます。標高800mの地で、多種多彩な郷土品と出会えます。

裏磐梯は場所を選べば楽しく車椅子で観光できます。冬季から春遅くまでは積雪があるので、車椅子では初夏から秋の利用をお薦めします。

茅葺屋根の家並みがそのまま残る「大内宿」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)