幕張新都心 さくら広場 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

パナソニックが社有地を活用して2006年に開園させた、千葉県習志野市の幕張新都心にある公園です。総面積は31,500㎡。設計は安藤忠雄氏。入園は無料。ソメイヨシノが505本植栽されています。

来園者用の駐車場はありません。イオンモール幕張新都心のファミリーモールの西隣りで、海浜幕張駅と新習志野駅の中間にあり、どちらの駅からも距離がありますが、2023年春すぐ近くに新駅「幕張豊砂」が誕生する予定です。

幕張さくら広場

出入口は一ヵ所です。入口で検温と手指消毒をして入園します。園内はマスク着用です。

幕張さくら広場

園内はほぼフラットな舗装路面に、土のサークルが等間隔に配置され、ソメイヨシノが植栽されています。

幕張さくら広場

園内には斜めに一筋の水の流れが設けられ、4本の橋で渡ることができます。

幕張さくら広場

経年劣化で少し路面が荒れている箇所がありますが、車椅子で散策が出来る公園です。

幕張さくら広場

大小の池があり、大きな池の周囲はマウンドでスロープが一周しています。池には噴水があり、池の一角はバラ園です。

幕張さくら広場

池のマウントを利用してトイレが配置されています。

幕張さくら広場

バリアフリートイレは男女別トイレ内にそれぞれ用意されています。異性介護では利用しにくい位置です。トイレの出入口はカラス除けのネットあり、横に動かして出入りをします。

幕張さくら広場

車椅子対応型の水飲みが設置されています。

幕張さくら広場

開花時期だけに限らず、四季の桜と触れ合うことができる公園です。

幕張さくら広場

新駅が誕生するとアクセスが便利になります。さくら広場は車椅子で利用できる公園です。

(本稿は2022年3月に執筆しました)

谷津干潟自然観察センター 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

千葉県習志野市の「谷津干潟自然観察センター」は、室内から車椅子でバードウォッチングが楽しめる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

谷津干潟自然観察センター

ラムサール条約の登録湿地「谷津干潟」を観察する習志野市立の施設です。

谷津干潟公園のセンターゾーンに位置する2フロア構造のセンターで、冷暖房の効く館内からガラス越しに干潟を観察出来ます。

谷津干潟公園のセンターゾーン

有料施設ですが障がい者減免制度があり、習志野市内に在住または通所している障がい者は、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。

アクセスは新習志野駅から徒歩20分の案内です。車椅子利用者は車の利用が便利です。谷津干潟公園に無料駐車場があります。もっとも公園に近い場所に身障者用駐車区画が用意されています。

アクセス方法

駐車場から公園に入り、舗装路を進むと「谷津干潟自然観察センター」に着きます。

アクセス方法

この間、車椅子での通行が困難なほどのデコボコはありません。

アクセス方法

エントランスから館内に入ります。左手に入館料の自販機と受付があり、入館手続きを行います。1F館内は一部段差がありますが、段差回避ができるスロープルートが用意されています。

施設1Fのバリアフリー状況

そのまま進むと「谷津干潟区」を正面にみる広い「観察スペース」があり、自由に使用できる望遠鏡、双眼鏡が多数置かれています。様々なタイプがあるので、車椅子で利用できる望遠鏡、双眼鏡を借りて干潟を観察することが出来ます。

施設1Fのバリアフリー状況

反対側の窓からみえるのは「淡水池」です。こちらも車椅子から観察できます。

施設1Fのバリアフリー状況

「キッズコーナー」では、干潟の生き物に関するクイズ展示などが用意されます。

施設1Fのバリアフリー状況

エレベーターが1基あり、B1へ車椅子で移動できます。

施設B1のバリアフリー状況

B1も「谷津干潟区」を正面にみる「観察スペース」です。1Fよりも低い目線になるので、近くの干潟の生き物の観察に適しています。

施設B1のバリアフリー状況

B1には他に、小規模な「図書閲覧コーナー」と「企画展示コーナー」があります。

施設B1のバリアフリー状況

B1フロア全体、車椅子で利用できるフラットな構造です。

施設B1のバリアフリー状況

トイレは1Fです。バリアフリートイレは1つ用意されています。スペースは一般的な広さで、シンプルな設備のトイレです。一般トイレの個室は和式が多いようです。

障害者用トイレの状況

館内1Fにカフェがあり、ランチメニューも提供されています。店内はフラットでスペースに余裕があり、可動式テーブル席があるので、車椅子で利用できます。

カフェの状況

センター館内の主な施設は以上です。次に屋外の施設を紹介します。

淡水池観察壁

淡水池を監察する屋外の無料施設があります。

淡水池観察壁

上下二段の観察用の穴があり、下段は概ね車椅子目線に合う高さです。

淡水池観察壁

谷津干潟の歴史を紹介します。谷津干潟は長方形をした干潟です。元々長方形であったわけではなく、周囲が埋め立てられた結果、人工的に長方形の干潟が残りました。

1970年代までに、次々と周囲の干潟が埋め立てられた中で、土地の所有が大蔵省であったため、開発を免れた干潟です。1980年代になると、湾岸道路が開通。干潟の上を道路が走る現在の姿になりました。1993年にラムサール条約登録。1994年に「谷津干潟自然観察センター」がオープンしました。

周囲がすべて埋め立てられた長方形の干潟なので、近年はアサオの繁茂と腐敗、ゴカイの減少などの環境劣化が激しく、鳥類の飛来数が減少しています。

谷津干潟の歴史

「谷津干潟自然観察センター」は、暑い日も寒い日も、快適な室内から車椅子で干潟の観察、バードウォッチングを楽しめる施設です。

東京都大田区の「東京港野鳥公園」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年9月の取材に基づいています)

千葉の産直 しょいかーご習志野店 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

千葉県習志野市、JA千葉みらいの「しょいかーご習志野店」は、住宅街にある大型の農産物直売所です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

「しょいかーご」2号店である習志野店は2010年に開業しました。場所は千葉市郊外の住宅街幹線道路沿いで、アクセスは車が便利です。

バリアフリーレベルは高いショップです。施設はそもそも段差がないバリアフリー設計です。スロープ対応箇所などはありません。

身障者用駐車区画は2台分を用意、ドアは自動ドア、店内はフラットでワイド通路で、綺麗なバリアフリートイレが1つあります。車椅子で買い物ができるショップです。

「しょいかーご習志野店」の特徴の一つは、店内の装飾です。「しょいかーご」と書かれた幕が幾つも垂れ下がり、店内壁面には隙間なく垂れ幕やメッセージボードなどを配置。空調用のパイプが多数無機的に垂れ下がる構造とも重なり、見たことが無いような店内光景が広がります。

商品は千葉産がメインで、「千葉産」表示があります。また全国のJAから旬の生鮮を仕入れ消費者に届けるのも「しょいかーご」の重要な使命。地元端境期などは他県産の商品が多くなるそうです。

店舗の入口前はイベントスペース。季節ものやその日の特売品が並び威勢の良い声がでます。その横でコロッケが揚がり、お団子が売られています。

「しょいかーご習志野店」は車椅子で買い物ができるバリアフリーな農産物直売所です。

(本稿は2017年9月の取材に基づいています)