東京都港区。国立新美術館の「ピエール・ボナール展」に車椅子で行きました。サイズの小さい作品の展示があるので、車椅子では空いている時間に観たい企画展です。
国立新美術館で2018年9月26日から12月17日の開催。「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」は、約130点が展示される大規模な回顧展です。
国立新美術館はバリアフリー施設です。「ピエール・ボナール展」会場は、通路幅に余裕があり、バリアフリートイレがあります。車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。入場料は障害者手帳の提示で、本人と介助者1名が無料に減免されます。
国立新美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。
ほとんどのコーナーは、絵画を壁面に掲げる一般的な展示手法。少々の混雑なら、車椅子からの見学は十分に可能です。もっとも立ち止まる人が多く、車椅子通行が多少苦戦するのは、各コーナー最初の説明掲示の前です。困るとスタッフがすぐにサポートしてくれます。
写真機が一般に普及し始めた19世紀の後半。ボナールはコダックのポケットカメラを購入して、数多くの写真を撮っています。本展第3章は、その写真の展示コーナーで、作品のサイズが小さく、壁面に近づいて鑑賞する必要があります。第3章は混雑していると車椅子では鑑賞に苦戦します。出来れば、空き日空き時間を狙って行かれることをお薦めします。
浮世絵版画に衝撃を受け、日本かぶれと評論家に評されたボナール。数々の作品に浮世絵の影響を感じる遠近法が用いられています。ただそれは技法の問題で、むしろ表現とは自由であることを、浮世絵から感じたのではないでしょうか。
美術史的には「ナビ派」といわれるボナールですが、展示作品全体を観ると、そのような枠組みではとらえきれない表現の広がりがあります。作品からは、幸せな人生をおくったアーティスト、という印象を受けます。
日本では一般的な知名度が低いボナール。その魅力を知る機会です。小作品が多い3章以外は、少々の混雑なら車椅子から鑑賞できます。