東京都文京区。住所表示では「本駒込」になる一帯は寺社密集エリアです。そして紅葉黄葉の隠れた名所でもあります。晩秋に車椅子で行く駒込界隈のバリアフリー状況を紹介します。
駒込界隈は、大小様々な神社寺院が建ち並びます。そのほとんどは江戸時代初期の創建。以来、火災や戦争などで被害を受けていますが、それぞれ趣のある境内を有し、季節の移ろいを感じさせます。特に梅がほころび始める早春と、紅葉が映える晩秋の散策がお薦めです。
駒込界隈の紅葉の名所といえば「六義園」。車椅子で苦戦する砂利道があり、且つ多少は混み合います。
紅葉ピーク時期の週末でも「六義園」以外の神社寺院は閑散としています。車椅子でゆっくり静かに散策できます。
20以上の神社寺院が並ぶ駒込界隈。神社仏閣はそもそもバリアフリーではありません。それでも車椅子で門前から境内を望むことは、ほとんどの寺社で可能です。
面積的な規模の大きさでは天祖神社と吉祥寺です。どちらも銀杏を中心に美しい紅葉が楽しめます。散策だけならバリアフリーなのは吉祥寺です。名刹の紅葉を車椅子でお楽しみください。
江戸期創建の寺社エリアは、東に向かうと谷根千界隈、西へ向かうと小石川界隈へと広がります。ところが、谷根千と小石川はアップダウンがきつい。車椅子での散策は苦労します。駒込界隈のエリア内だけは坂が少ない。車椅子での散策にお薦めできる一角です。
駒込界隈は谷根千と違い、全く観光地化していません。食べ歩きのコロッケなど売っていない町ですが、一般的なCVSやミニスーパーなどは何軒もあります。車椅子での紅葉黄葉狩りを、静かにゆっくり楽めるエリアです。
(本稿は2017年晩秋の取材に基づいています)