神奈川県小田原市成田にあるJAかながわ西湘の直営店です。開業は2008年。2016年に増床リニューアルを行い、バリアフリーレベルが上りました。現地の状況を紹介します。
アクセスは車が便利です。2016年のリニューアルで駐車区画が31台分増加しました。

身障者用駐車区画は、トイレ寄りに元々ある1台分と、その反対側の店舗寄りにリニューアルで設定された2台分が分散しています。駐車場スタッフがいる場合は、車椅子利用を申告して誘導を受けて下さい。

トイレは店舗の脇にあり、バリアフリートイレが1つ用意されています。設備は更新されてウォシュレット付きです。ユニバーサルベッドの用意はありません。

店舗入口前は花卉の販売コーナーです。エントランス周辺は段差のないフラットな構造で、問題なく車椅子で利用できます。

リニューアルで増築された箇所に、ソフトクリームなどを販売する外向きのテイクアウト店ができました。そしてその前はフリーテーブルが置かれた休憩コーナーになっています。

増床により店舗面積が25%増加、95㎡増えて465㎡になりました。そして店内の販売台のレイアウトが改良されて、幅広い通路になっています。多少の混雑程度なら、車椅子で店内を移動できます。
壁面の商品棚は、車椅子から手が届かない高い陳列箇所はごく一部です。平台の高さは車椅子から見える低さです。ほとんどの商品は、車椅子から見えて手が届きます。レジの数は多く、7台ほど用意されています。レジ廻りも、車椅子で移動できる動線です。
「JAかながわ西湘」は、「小田原市農協」と「あしがら農協」が合併して誕生したJAで、合併の記念事業として朝ドレファーミ成田店は誕生しました。
その後、元「小田地下アーミー」だった地下街が、2014年に小田原駅前の地下街施設「HaRuNe」として再生。ここに「JAかながわ西湘」が「朝ドレファーミHaRuNe店」を出店しました。
小田原駅前の地下街への商品物流は、JAかながわ西湘の農家が成田店へ2店分の商品を一括して持ち込み、「HaRuNe店」向けの商品は、成田店から1台のトラックに載せて納品しています。

地元の人に人気のお店です。朝ドレファーミ成田店は、車椅子で買い物がしやすいバリアフリーな農産物直売所です。
バリアフリーな観光施設「小田原フラワーガーデン」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年3月に加筆修正しました)