国立西洋美術館「ハプスブルク展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

国立西洋美術館「ハプスブルク展」車椅子観覧 バリアフリー情報

東京都台東区上野公園、国立西洋美術館の「ハプスブルク展」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を紹介します。同展の会期は2019年10月19日から2020年1月26日までです。

国立西洋美術館へのアクセスです。来館者用の駐車場はありません。都立上野公園第一駐車場が最も近い駐車場で、駐車料金の障がい者減免制度があります。

※都立上野公園第一駐車場は閉鎖されました。

JR上野駅公園口からは、徒歩1分程度の距離。車椅子ですぐにアクセスできます。

国立西洋美術館の「ハプスブルク展」

国立西洋美術館の敷地内へは2か所の出入口があり、どちらも車椅子で通行可能です。正面入口は段差回避スロープを進みます。

「ハプスブルク展」は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。会場入口で手帳を提示する運用です。正面入口のチケット売り場に立ち寄る必要はありません。

美術館入口から館内に入ります。企画展示室は右手です。少し進むとB1へ降りるエレベーターが1基あります。B1が「ハプスブルク展」の受付です。

国立西洋美術館の「ハプスブルク展」

車椅子での鑑賞ルートは、一般ルートと大きく異なります。B1受付で入館手続きをします。B1からB3をつなぐエレベーターが1基あるので、B2へ下ります。このエレベーターは小型で、大型の車椅子は入らない可能性があります。

B2フロアにバリアフリートイレがあります。このトイレはスペースに余裕がありません。

B2が展示室入口です。「ハプスブルク展」のB2入口の最初の展示コーナーは、ガイダンスルームのような構成で、すぐに階段でB3展示室へ下りる鑑賞ルートです。車椅子ではスタッフの誘導に従い、元のエレベーターに戻り、B3へ下ります。

B3会場はワンフロア構成です。鑑賞後は、また同じエレベーターでB2へ戻ります。

B3から上るB2の展示フロアは8つのパートに区分けされています。車椅子ではスタッフの誘導に従い、仕切りカーテンを潜り会場を半周逆流して、B3から健常者が上る場所に移動します。

B2のすべてを見終ります。その先の一般出口はエスカレーターなので、車椅子ではスタッフの誘導を受けてB2を逆流し、仕切りカーテンを潜りB2入口から出ます。

そこからB2からB1、B1から1Fと2基のエレベーターを乗り継いで出口に向かいます。

国立西洋美術館の「ハプスブルク展」

B3の展示は、中央部には西洋甲冑、壁面には大型の絵画や織物などがあり、車椅子からとても見やすい展示です。

B2の展示はほとんどが絵画で壁面展示です。車椅子からの鑑賞は十分に可能です。

一部、壺や籠、フォークやスプーンなどの小物展示があります。会場が混雑している状況だと、車椅子で小物に近づいての鑑賞は少し苦戦するかもしれません。

国立西洋美術館の「ハプスブルク展」は、車椅子で鑑賞できますが、鑑賞ルートは一般ルートとは異なります。現地ではスタッフの誘導に従って行動してください。

別稿で「国立西洋美術館 企画展示室 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。