東京都台東区「下町風俗資料館」の付設展示場として無料公開されている「旧吉田酒店」は、車椅子で立ち寄れる施設です。現地の状況を紹介します。
場所は上野桜木交差点です。来場者用の駐車場はありません。根津駅から徒歩10分の案内ですが、坂道を上るルートになります。JR上野駅公園口からはアップダウンの少ないルートですが、1km強の距離で徒歩15分程度かかります。
広い前庭がある空間はフラットな舗装路面です。ベンチがあり自由に利用できます。
旧吉田酒店の出入箇所は小さな段差がありますが、慎重に進めば車椅子で通過できる程度です。
外観および屋内1Fの見学は、車椅子で可能です。
旧吉田酒店とは明治43年に建てられた江戸商家の建築様式の建物です。谷中で昭和61年まで営業していた店舗で、翌昭和62年に現在地に移築され公開されています。
木造二階建てで、一階が商品売場と帳場、二階は住込み店員の部屋でした。展示されている資料は、区内外の一般市民から寄贈されたものです。
上野桜木の旧吉田酒店は、車椅子で見学が出来る有形民俗文化財です。
この付近は江戸時代、寛永寺の寺領でした。別稿で上野寛永寺を紹介しています。ご参照ください。
(本稿は2019年11月の取材に基づいています)