狭山丘陵の西端、東京都武蔵村山市にある「都立野山北・六道山公園」は、260haもある里山公園です。里山とは人が管理してきた自然ですが、野山北・六道山公園内は、車椅子で散策ができるコースはほとんどなく、赤坂駐車場周辺の「だれでも里山コース」が唯一車椅子ベビーカー向けと案内されています。
公園内で古民家が再現された「里山民家」は車椅子で見学できます。本稿では「里山民家」エリアに絞って、野山北・六道山公園を紹介します。
アクセスは車が便利、里山民家駐車場を目指します。一般道から公園内の車道に入ると狭い道になります。所々にすれ違いができるスペースがあるので、対向車に注意して進んでください。里山民家駐車場の手前に身障者用駐車スペースが2台分設けられています。ここから車椅子で里山民家へアクセスできます。
身障者用駐車スペースから、未舗装路風の舗装路を通り施設へ移動します。小川に架かる木製の橋を渡り里山民家へ進みます。
舗装通路を通り里山民家に到着します。
里山民家の広場は未舗装路面ですが、硬くてデコボコが少ない路面なので、車椅子で移動できます。
母屋の出入口はスロープ化されています。やや角度はありますが、一般的な車椅子利用者なら通行できます。
母屋の土間の竈を車椅子から見学できます。
自由見学は原則として土間からだけです。車椅子で母屋の内部を見学できます。
母屋外側の縁側は車椅子では近づけない段差のある構造です。
母屋の他に「腕木門」「蔵」などが再現されています。
「腕木門」の下は大きな段差はありません。
「蔵」は車椅子で近づけます。
付属棟にバリアフリートイレがあります。スペースは余裕がある個室で、シンプルな設備のトイレです。
農業中心の生活を維持するために守られてきた里山の中に、懐かしい民家が再現された「里山民家」は、野山北・六道山公園の中で数少ない車椅子で利用できる施設です。
カステラの文明堂武蔵村山工場にある直売店を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年9月に執筆しました)