東京都府中市の大國魂神社は、車椅子で参拝ができるバリアフリー神社です。現地の状況を紹介します。
府中駅から徒歩5分の案内です。駅からの道「ケヤキ並木」は整備されたバリアフリー歩道です。車椅子で問題なく境内へアクセスできます。
車利用の場合は、参道の横に舗装路面の有料駐車場、府中街道側に参拝者用無料駐車場があります。
参拝者用無料駐車場は、舗装路面の駐車区画と木々の間には未舗装区画などがあり、利用する駐車区画によってバリアフリー状況が異なります。車椅子で乗降しやすい区画を狙って利用してください。
混雑が予想される期間は、有料駐車場とは反対側の参道の横に、無料で利用できる臨時駐車場が開放されます。ここは舗装路面です。
ケヤキ並木から旧甲州街道を横断歩道で渡り鳥居に向かいます。
ケヤキ並木は「馬場大門欅並木」で、源頼義、頼家親子が、前九年の役の戦勝祈願をして、後に凱旋した際に奉樹したケヤキが発端です。
鳥居の横の古木が樹齢600年と推定されています。
参道はデコボコが少ない舗装路面で、車椅子で問題なく移動できます。
「大鳥居」から「随神門」「中雀門」そして「拝殿」前まで、フラットなバリアフリー参道です。
拝観しながら車椅子で参道を進みます。
途中にある「手水舎」もフラットな構造で、ギリギリですが車椅子から手を伸して清めることができます。
拝殿に段差はありません。車椅子で参拝ができます。
拝殿周辺はフラットな舗装路面で、スペースに余裕があります。
隣接する「住吉神社・大鷲神社」も段差なく車椅子で参拝できます。
有料施設「宝物殿」は、入口までがデコボコの多い未舗装路面です。そして入口に段差があります。
「ふるさと府中歴史館」のバリアフリー状況です。境内にある無料の施設です。
参道からエントランス前までは、未舗装路面を進みます。
フラットで堅い路面に薄い砂利がある程度なので、頑張れば車椅子で通行できます。
入口は階段ですが、段差回避スロープが用意されています。
3フロア構造で、1Fが「国府資料展示室」、2Fが「公文書資料室」、3Fが図書館です。各フロアはフラットで、車椅子で利用できます。エレベーターとバリアフリートイレがあります。
この地は「国史跡武蔵国府跡」の中で、1Fの「国府資料展示室」は、古代の武蔵国に関する資料や解説が展示されています。
大國魂神社の歴史を紹介します。創建は西暦111年の5月5日。古代武蔵国の護り神です。代々の国造が奉仕した神で、大化の改新後は国府が置かれ、国司が奉仕して武蔵国内の祭務を総括しました。
源頼朝、徳川家康などから信仰され、現在の社殿は1667年に将軍徳川家綱の命で造営されました。
府中市の大國魂神社は、車椅子で参拝しやすいバリアフリー神社です。
府中市の人気観光施設「府中市郷土の森博物館」を別稿で掲載しています。ご参照ください。
（本稿は2019年11月の取材に基づいています）