神奈川県立大船フラワーセンターは車椅子で利用出来ます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
車椅子利用者は、アクセスは車が便利です。大船フラワーセンターの有料駐車場は道を隔てた場所にあります。身障者用駐車区画は屋根無しで2台分。センターへ渡る横断歩道の近くに用意されます。駐車料金の障がい者減免制度があります。センター事務所で減免手続きを行ってください。
大船フラワーセンターのエントランスの横に、広くはありませんが障がい者とタクシーの乗降専用スペースがあります。駐車は出来ません。
エントランスの建物が「本部」で、センター事務所はここにあります。入園料金は障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。入口で手帳を提示する運用です。
エントランスの建物1F右側がショップ、左側はトイレでバリアフリートイレがあります。
ショップ入口付近にエレベーター棟があります。2Fはイベントスペースです。
エントランスから園内へは通常は階段を通ります。

段差迂回スロープは左側にあります。

園内を時計回りに進む順番で各施設のバリアフリー状況を紹介します。スロープで園内に入ると正面広場があります。

その向こうはハス・スイレン池があり、池を眺める休憩所があります。このエリアは舗装された散策路は車椅子で移動できます。

入口から左に進むと「花時計」があり、その横に比較的新しい施設「レストハウス」があります。レストハウスへはスロープ路で上ります。

レストハウスはテイクアウトコーナーとフリーテーブルと椅子がある施設で、車椅子での利用は可能です。ただしレストハウスのトイレには、バリアフリートイレはありません。
園内を時計回りで進みます。舗装された散策路は車椅子で問題なく利用できます。石の庭園やツバキ園などがあり、散策路からの車椅子鑑賞は可能です。
その先は大船フラワーセンターのオリジナル品種「玉縄桜」の広場。見頃は2月末頃で散策路から鑑賞できます。
展示会などイベントが開催される「展示場」内へはスロープを利用して上ります。

玉縄桜広場の横、フラワーセンターの中央部が「花の築山」「森の小道」です。この一帯は段差のある未舗装路で、車椅子では通行できません。
舗装された散策路を進むと、芝生広場「ピクニックグラウンド」の横を通ります。ここには大きな藤棚があり、散策路から鑑賞できます。
その先にある「シャクヤク園」から「バラ園」そして「ボタン園」は、園内の鑑賞路も舗装されています。

問題なく車椅子で鑑賞できるエリアです。「ボタン園」横のトイレにはバリアフリートイレがあります。

散策路は梅や桜のエリアを通りながら「グリーンハウス」へ向かいます。「グリーンハウス」横のトイレは、園内でもっとも新しいトイレです。スロープで上がった先に、綺麗なバリアフリートイレがあります。

「グリーンハウス」は半オープンタイプの温室です。ハウス内の通路は車椅子で通行できます。

散策路は「花壇」を横から見ながらエントランスに戻る方向で進みます。エントランスの手前にある「和風庭園」内は一部段差路で、車椅子での散策は行けるところまでです。

これで園内を一周しました。

大船フラワーセンターは、中央部の「花の築山」「森の小道」は車椅子で散策できません。舗装散策路は全域が通行可能。特に「シャクヤク園」「バラ園」「ボタン園」「グリーンハウス」はバリアフリー施設です。
藤沢市の「神奈川県立辻堂海浜公園」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年5月の取材に基づいています)