東京都北区王子にある創建年は不明という古社で、王子の地名はこの社に由来します。拝殿はなだらかなロングスロープ構造で、車椅子で参拝できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。
王子駅から徒歩3分の案内、駅に近い神社です。参拝者用無料駐車場があります。境内入口を正面から見て左側、「関神社」の前が駐車場で20台を収容します。身障者用駐車区画はありませんが、フラットな舗装路面なので車椅子での利用は可能です。
徒歩で車椅子参拝する場合でも、正面の鳥居の下は階段なので、境内への入口は駐車場側になります。車両の入口から車椅子で境内に進んでください。
駐車場の脇には、お神輿が展示されているガラス張り収納庫があります。
地形としてはフラットです。境内の路面は薄い砂利路面のなかに舗装通行路が整備されています。
本殿に伸びる参道は幅広いフラットな舗装路。元々は5段の階段だった拝殿へのルートは、広くて緩やかなスロープ路に改修されています。王子神社は、車椅子で問題なく参拝できます。
境内の大銀杏は都指定文化財の天然記念物です。
駐車場の脇にある関神社は理容業界の神様で、毛髪供養の「毛塚」があります。段差構造のため車椅子での参拝は出来ません。囲みの外側からのお参りになります。
東京十社の一つ、王子神社は創建年が不明な古社ですが、スロープ路で車椅子参拝ができるバリアフリー神社です。
東京十社のバリアフリー状況を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年5月に執筆しました)