根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

埼玉県熊谷市冑山(かぶとやま)にある、江戸時代から続く名主「根岸家」の施設です。熊谷市指定文化財「根岸家長屋門」は江戸時代後期の建築物。「友山・武香ミュージアム」は、幕末から明治に生きた根岸家11代当主「根岸友山」と12代当主「根岸武香」の功績を紹介するミニ資料館です。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

根岸家長屋門と友山・武香ミュージアムは、17代当主とご家族がお住まいになっている根岸邸にあります。現在も生活されている私邸の一部を、根岸家の御厚意で無料公開されている施設です。

長屋門の先、お庭の奥には、根岸家が生活されている私邸があります。このエリアは立入禁止です。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

アクセスは車が便利です。根岸家長屋門へは、一般道路から根岸家の私道に入ります。私邸ですのでプライバシーに気を配り、失礼のないように見学しなくてはなりません。今回取材時、17代当主とご家族が長屋門の前の畑で農作業をされていました。車の駐車場所をお聞きしたところ「この辺のどこでもいいですよ」、見学の希望を伝えると「どうぞご覧ください」ということでした。とても気さくで優しい方です。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

長屋門の前に「根岸友山・武香の功績」の説明版と、俳人金子兜太氏が詠んだ俳句の句碑が設置されています。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

長屋門をくぐります。未舗装路面と小さいデコボコがある石の路面ですが、慎重に進めば車椅子で移動できます。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

長屋門の半分が友山・武香ミュージアムです。この門は2010年に保存修復工事が行われ、建築当時の面影を取り戻したそうです。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

友山・武香ミュージアムの入口は段差解消スロープが設置されています。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

ただし木製の扉が、これ以上右に動きません。スロープと扉の間の幅が、車椅子の横幅よりも狭いため、今回は無理をして車椅子で資料館の内部に入ることは控えました。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

資料館の内部の展示状況です。友山は幕末の尊王攘夷の志士。武香は維新後の政治家であり考古学者です。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

木製の舟は、荒川が氾濫した際に避難に使われたものです。資料館内に入ることが出来れば、内部はフラットな構造です。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

素敵なお庭が広がります。未舗装路面ですが車椅子で移動できます。このあたりに「三除堂」があったと解説されています。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

根岸家がこの地に移転した400年前に植樹された、樹齢400年の巨木です。

根岸家長屋門 友山・武香ミュージアム

根岸家長屋門は、根岸家の御厚意で無料公開されている歴史的建造物です。バリアフリー施設ではありませんが、車椅子での見学は可能です。

(本稿は2021年12月に執筆しました)