三崎稲荷神社は、東京都千代田区、水道橋駅東口の近くにある小さな神社です。創建は平安末期から鎌倉初期の頃で、その当時この地は「神田山」でした。徳川家康の命で神田山を崩して海を埋め立て、現在の銀座の地が出来ました。そのため現在ではこの界隈は平地です。境内への出入口に段差はありません。車椅子で境内に進むことができます。

社殿は空襲で焼失しました。現在の社殿は1963年の築です。社殿は段差構造で拝殿は4段の上です。車椅子では段の手前からの参拝になります。

小さな神社ですが、参拝客が絶えません。お祭りは5月。江戸っ子の血が騒ぐ伝統のお祭りです。
伝承では三代将軍家光が参勤交代の定めをした際に、江戸入りの際に三崎稲荷への参拝を強制したとのこと。政治的な意図があったかと思われますが、その伝承により旅行安全の神様となっています。
明治時代の南極探検隊が三崎稲荷のお守りをもって旅立った、という伝承もあります。
都心立地の駅近神社、三崎稲荷神社は車椅子では段の手前からの参拝になります。
神田駿河台の傾斜地に建つ「駿河台太田姫稲荷神社」の情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2017年11月の取材に基づいています)