武蔵野市立吉祥寺美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

武蔵野市立吉祥寺美術館 車椅子バリアフリー情報

東京都武蔵野市、吉祥寺の街中にある「武蔵野市立吉祥寺美術館」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

吉祥寺伊勢丹新館の7Fに2002年に開館した「吉祥寺美術館」。伊勢丹の撤退が2010年。年月が経ちましたが「元伊勢丹」と呼ばれることが多い場所です。現在の呼び方で正しいのは「FFビル」か「コピス吉祥寺A館」です。美術館は滅多に混みませんが、コピス吉祥寺はベビーカーのお客さんが多く、エレベーターが混むことがあります。

「吉祥寺美術館」は車椅子での利用に大きな問題はない、バリアフリー美術館です。エレベーターで7Fへ上がります。無料エリアにスペースが広いバリアフリートイレがあります。観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

常設展、企画展、両会場ともフラット路面のバリアフリーな展示空間です。小規模ですが品の良い上質なアートスペースです。展示替え期間は休館になるので開館カレンダーを確認して利用してください。

館内が混みあうことが少ない美術館で、ゆっくり静かに展示室内を鑑賞できます。その分、騒いでしまうタイプの障がいのある人と一緒のときは気を使います。この点はご注意ください。

企画展は年間5~6本開催されます。常設展は2つの展示室。浜口陽三氏の銅版画「浜口陽三記念室」と、萩原英雄の木版画「萩原英雄記念室」があります。

どちらも小規模な記念室ですが、凛とした空気が流れる上質な美術空間です。車椅子で訪れる価値はあります。どちらの展示にも、特別な地元意識はありませんが、小さなロビーの壁面には、吉祥寺北口駅前風景の絵が飾ってあります。吉祥寺は上質な美術館がある町です。

武蔵野市立吉祥寺美術館は、車椅子で観覧できる施設です。

(本稿は2017年12月の取材に基づいています)

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