牡丹の名所 新宿落合 薬王院東長谷寺 車椅子お参りガイド バリアフリー情報

東京都新宿区下落合にある薬王院東長谷寺は、季節のお花が咲くお庭が美しいお寺で、清水の舞台のような本堂の建築様式を鑑賞できる、東京街歩きの人気スポットです。特にお庭のボタンが美しく「牡丹寺」とも称されます。

名称は、真言宗豊山派の「瑠璃山薬王院医王寺」。総本山は奈良の長谷寺です。鎌倉時代の開山と伝承されていますが、実際には江戸時代に中興されて以来の歴史があるお寺です。高尾山の薬王院は、真言宗智山派の大本山で、正式名称は「高尾山薬王院有喜寺」。同じ「薬王院」ですが関係はありません。

アクセスは下落合駅から徒歩5分の案内。参拝者用の駐車場は身障者用も含めてありません。

山門は階段です。車椅子では傾斜路の車道を通行して境内に入ります。

薬王院東長谷寺

山門の先はフラットです。車椅子でお庭の散策を楽しめます。ボタンの他にツバキとシダレザクラなどが美しいお庭です。3月から5月上旬頃までが、訪れる人が多いお寺です。お庭はよく手入れが行き届いています。お花のシーズン以外でも、訪れる価値があるお庭です。

薬王院東長谷寺

清水寺の舞台のようなテラスがある本堂は階段で上がります。階段の手前に賽銭箱があるので、車椅子では舞台を見上げてお参りをします。車椅子で散策できる範囲に弘法大師様の像が建立されています。

薬王院東長谷寺

下落合にある薬王院東長谷寺のお庭は、車椅子でお参りができます。

下落合駅の駅前には、浄化された下水が流れる「せせらぎの里公苑」があります。別稿で紹介していますので、ご参照ください。

(本稿は2022年8月に執筆しました)

下水処理水が流れる せせらぎの里公苑 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都新宿区にある下水処理施設「落合水再生センター」の地上部につくられた公苑です。広さは約8,000㎡、水路や池には下水を膜ろ過処理した水が流れています。

アクセスは下落合駅から30秒、駅前立地の公苑です。来園者用の駐車場は身障者用も含めてありません。

せせらぎの里公苑

せせらぎの里公苑はほぼ全域を車椅子で散策できます。再生センターで綺麗になった水が、せせらぎとなり流れ、地域のボランティアさんが育てる四季折々の植栽が楽しめる公園です。藤棚もあります。こども広場があり、夏場はせせらぎでジャブジャブ遊びができます。

せせらぎの里公苑

東京都下水道局が管理する施設で管理事務所があります。

せせらぎの里公苑

そこにバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。公苑の公衆トイレとしては、とても綺麗なバリアフリートイレです。

せせらぎの里公苑

この公苑の地下に下水の第一沈殿室と反応櫓があります。公苑内にその様子をモデル化した解説版があります。

せせらぎの里公苑

下水を綺麗にする「膜ろ過法」の説明版もあります。水の分子だけが通れる膜の穴を使い、下水をせせらぎに変えます。

せせらぎの里公苑

ここで処理された水のほとんどは、神田川に放水されています。神田川の水は今ではとても綺麗で、高田馬場駅近くに設けられた「神田川テラス」は、夏場は川遊びの場として開放されます。川には鯉が泳ぎ、鮎が戻ってきた、という報告があがっています。

目黒川への放水も行っています。目黒川再生の影の立役者はこの「落合水再生センター」です。

神田川、目黒川などへの放水ばかりではなく、もう一段階手間をかけ、更に水を綺麗にして「新宿副都心水リサイクルセンター」にも送水しています。この水は西新宿や中野坂上のビルのトイレ洗浄用として活用されています。

公苑で使用されているレンガは、下水汚泥を焼却した灰を原料とした「メトロレンガ」です。せせらぎの里公苑はSDGsを推進しています。

せせらぎの里公苑

下落合のせせらぎの里公苑は、リサイクル技術を知ることができるバリアフリーな公苑です。

下落合には季節のお花が咲くお庭が美しいお寺「薬王院東長谷寺」や、春の新緑と秋の紅葉が人気の公園「新宿区立下落合野鳥の森公園」があります。それぞれ別稿で掲載しているのでご参照ください。

(本稿は2022年8月に執筆しました)

足が悪い人のための 新宿区立 林芙美子記念館 見学ガイド

東京都新宿区中井に、「放浪記」「浪雲」などで知られる作家林芙美子氏が、昭和14年に土地を購入して建設を始めた住居が保存公開されています。記念館はバリアフリー仕様ではありません。車椅子での見学は出来ない構造ですが、杖をついて短距離を歩ける人は、主要部を見学できる可能性はあります。有料の施設ですが入館料の障がい者減免制度があり、本人が無料に減免されます。

アクセスは中井駅から徒歩7分の案内です。来館者用の駐車場は身障者用も含めてありません。駅からのルートは極端なアップダウンはなく、林芙美子記念館の入口からが坂道になります。

林芙美子記念館

本来の門は階段構造です。記念館の入口はもう少し坂道を上がった場所にあります。

林芙美子記念館

記念館のエントランスは手すり付きのスロープ路です。その気になれば車椅子でも通行できます。

林芙美子記念館

林芙美子記念館は「生活棟」「アトリエ棟」「庭園」で構成されます。エントランスのアプローチの先に管理棟とトイレ棟があります。トイレは一般トイレのみでバリアフリートイレはありません。

林芙美子記念館

管理棟窓口で入館手続きをして、生活棟とアトリエ棟の間の通路を通り記念館内に進みます。路面は未舗装で石畳があります。車椅子には辛い通路です。

林芙美子記念館

庭園側に進むと、もっとデコボコが激しい路面になります。この路面を移動しながら、生活棟とアトリエ棟の内部を観覧します。それぞれのお部屋に解説掲示があるので、予習をしていなくても理解できます。林芙美子氏は昭和16年から48歳で亡くなる昭和26年まで、この邸宅に住みました。ここが終の棲家です。

林芙美子記念館

アトリエ棟は画家であった夫のために造られました。その中に展示室があり、林芙美子氏の資料が展示され、映像コンテンツが放映されています。展示室は階段を上がり、靴を脱いで見学します。

林芙美子記念館

林芙美子記念館は傾斜地にあります。裏山方面に階段路があり散策できます。下の写真は裏山からの景観で、手前が管理棟、左が生活棟、右がアトリエ棟です。

林芙美子記念館

林芙美子記念館は、駅からは車椅子で移動して、記念館内部は杖で歩行できる人は、見学ができる施設です。

なお新宿区には夏目漱石終焉の地に建つ「漱石山房記念館」があります。別稿で掲載しているのでご参照ください。

(本稿は2022年8月に執筆しました)