埼玉県狭山市の「智光山公園」は、サイボクハム本店の近くにある東京ドーム11個分の敷地に複数の施設がある都市公園です。車椅子で利用できる施設を紹介します。
主な施設のバリアフリー概況です。200本の桜がある「桜の園」は、車椅子でお花見が出来ます。ばら園などがある「都市緑化植物園」も、車椅子で散策できます。「こども動物園」は、園内にアップダウンがありますが、傾斜路の通行が出来れば車椅子で楽しめます。「花菖蒲園」は未舗装路や段差路があり、車椅子では少し遠くから眺めることになります。「わんぱくの森」「ピクニック広場」と「自然生態観察園」は、車椅子仕様ではありません。無理のない範囲での利用になります。
アクセスと駐車場の状況です。徒歩圏に駅はありません。車の利用が便利です。無料駐車場が合計で5か所用意されています。車椅子で利用できる「桜の園」、「都市緑化植物園」、「こども動物園」には、それぞれ駐車場があります。
「桜の園」のバリアフリー状況です。桜の名所として名高い公園です。狭山市役所のHPでも、毎日の開花状況が案内されます。「桜の園」には「ひょうたん池」「九頭竜池」と呼ばれる池があり、その周囲を中心に桜が約200本植栽されています。舗装歩道以外は芝生で、お花見ができます。
お花見が出来る芝生スペースは、傾斜地が多くフラットの路面は少ないので、車椅子に乗ったまま平地で飲食を楽しみたい場合は、フラットな芝生スペースを陣取りする必要があります。満開の桜と池の水面、そして青い芝生が楽しめる空間です。

「都市緑化植物園」のバリアフリー状況です。「都市緑化植物園」の駐車場には、身障者用駐車区画が2台分あります。「緑の相談所」という名称の管理棟があり、中にバリアフリートイレがあります。
「都市緑化植物園」には「バラ園」「大花壇」「花木園」などがあり、自由に遊べる大きな芝生広場があります。園内は舗装路があるので、車椅子で散策、お花の鑑賞ができます。

「こども動物園」のバリアフリー状況です。小さな動物園ですが、大人でもそれなりに楽しめる動物展示があります。有料施設ですが入園料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。傾斜面にある動物園なのでアップダウンはありますが、舗装された見学路は整備されています。
武蔵野の自然をそのまま生かした都市公園です。園内には車椅子で利用できない箇所もありますが、智光山公園の「桜の園」「都市緑化植物園」「こども動物園」は、車椅子で利用可能です。
(本稿は2019年12月に執筆しました)