埼玉県 道の駅めぬま 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県熊谷市、旧妻沼町にある道の駅です。開業は2001年。無料公開されるバラ園があります。妻沼は日本で初めての女医「荻野吟子」氏の故郷。地元の女性だけの会社が設立されてこの施設の運営が始まりました。施設内には「にっぽん女性第一号資料ギャラリー」があります。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

道の駅めぬま

24時間トイレ棟の前に、屋根なしの身障者用駐車区画が2台分あります。施設は基本的に段差構造の設計で、段差解消箇所を選びながら、車椅子で移動する必要があります。

道の駅めぬま

身障者用駐車区画を起点にした場合、そこから段差を上がると、物産館とレストランがある「めぬぱる」にはそのまま移動できます。

道の駅めぬま

別棟の「めぬま物産センター」へは、途中にある段差解消から車道に下りて、横断歩道を渡り店舗前に移動して、スロープ入口から入店します。

道の駅めぬま

バリアフリートイレは24時間利用のトイレ棟と、「めぬぱる」2Fにあります。今回取材時は、「めぬぱる」2Fの便器は、比較的新しい設備でした。ドアの開閉方式がユニークなトイレです。ユニバーサルベッドはありません。

道の駅めぬま

「めぬぱる」のバリアフリー状況です。物産品販売所とレストランが入る、円形2フロア構造の建物で、エントランス周辺に段差はありません。出入口は自動ドアです。

道の駅めぬま

1Fが物産品や加工品の販売所。フラットな床面でスペースは余裕があります。車椅子で買い物ができる売り場です。館内にはエレベーターが1基あり、車椅子で上下階移動ができます。2Fのレストランはテイクアウト方式で、一般的な可動式テーブル席があります。席を選べば車椅子で利用可能です。

道の駅めぬま

そして2Fに「にっぽん女性第一号資料ギャラリー」があります。

道の駅めぬま

様々な分野で活躍した女性が紹介されています。

道の駅めぬま

「めぬぱる」の周囲がバラの公園です。「めぬぱる」を正面から見て右側がバラ園の入口です。

道の駅めぬま

園内通路はフラットな舗装路面で、車椅子での散策は可能です。

道の駅めぬま

無料バラ園としては大規模です。「道の駅めぬま」は、バラの開花シーズンに訪れたい施設です。

道の駅めぬま

「めぬま物産センター」のバリアフリー状況です。店舗の出入口は2ヵ所あり、どちらも段差解消ルートがあります。店内のトイレは車椅子では利用できません。

「JAくまがや」が運営するショップです。店内に段差はありません。通路幅は一般的なサイズで、車椅子で通行できますが、一部のコーナーは狭くて苦戦します。品数は豊富、販売台はボリューム感があります。熊谷の農業の力を感じるお店です。

道の駅めぬま

円形構造の「めぬぱる」と、訪れる価値のあるバラ園、そして熊谷の新鮮な産物が並ぶ農産物直売所があります。「道の駅めぬま」は段差構造の施設ですが、車椅子のためにポイントは段差解消されています。

(本稿は2020年12月に執筆しました)

埼玉日光 妻沼聖天山 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

埼玉県熊谷市の「妻沼聖天山歓喜院(めぬま しょうでんざん かんぎいん)」は、1179年に創建された広い敷地をもつ名刹で、日光東照宮のような装飾彫刻が施された国宝の本殿があるお寺です。境内および周辺は、近年バリアフリー改修がすすめられました。車椅子で参拝して確認した、現地のバリアフリー状況を紹介します。

妻沼聖天山歓喜院

徒歩圏に駅はありません。熊谷駅からバスで30分の案内です。車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。

参拝者用の無料駐車場がP1からP7まで用意されています。「貴惣門」から始まる参道の入口に近いのはP1です。参道の途中にある「仁王門」に近い場所にあるのがP2です。境内に近いのはこの2つの駐車場です。どちらも身障者用駐車区画は発見できませんでしたが、フラットな舗装路面の駐車場なので、混雑していなければ車椅子で利用できます。

P1は全体的に経年劣化を感じる駐車場ですが、P2は近年再整備されたようで、舗装路面が綺麗です。

妻沼聖天山歓喜院

P2から境内に向かう道路の歩道は、バリアフリー改修が行われています。

妻沼聖天山歓喜院

境内へは押しボタン式の横断歩道を渡ります。その先の境内の参道は、デコボコを埋めたバリアフリー改修が行われています。

妻沼聖天山歓喜院

2本の石柱が建つ参道の入口からのバリアフリー状況を紹介します。

妻沼聖天山歓喜院

最初の門は「貴惣門」。門の下は段差があり、バリアフリー迂回路は門の右側です。

妻沼聖天山歓喜院

門の中には毘沙門天と持国天の像があります。車椅子で参拝しやすいのは、右側の毘沙門天です。

妻沼聖天山歓喜院

貴惣門をフラット路で迂回して参道に戻ります。

妻沼聖天山歓喜院

境内中央の参道は、デコボコを埋めるバリアフリー改修が行われています。

妻沼聖天山歓喜院

参道の途中に創建者「斎藤別当実盛公」の像があります。

妻沼聖天山歓喜院

その横には、実盛公を称える唱歌が流れる「サウンドモール実盛公」があります。車椅子で音楽鑑賞が可能です。

妻沼聖天山歓喜院

長いバリアフリー参道を移動して本殿方面に向かいます。

妻沼聖天山歓喜院

次に建つのは「中門」です。この門の下は段差があり、右側がバリアフリー迂回路です。

妻沼聖天山歓喜院

車の祈祷所がここにあります。最も本殿に近い駐車場ですが、ここは祈祷をうける車専用の駐車スペースです。

妻沼聖天山歓喜院

中門を抜けると、右側は「お祭り広場」です。

妻沼聖天山歓喜院

ここにトイレ棟があります。

妻沼聖天山歓喜院

バリアフリートイレが1つあります。スペースは余裕がある個室で、シンプルな設備のトイレです。境内にはこの他に、P1の近くにバリアフリートイレがあります。

妻沼聖天山歓喜院

この先に「仁王門」が建ちます。仁王門の下は段差があり、かつ門の横にはバリアフリー迂回路が整備されていません。

妻沼聖天山歓喜院

車椅子では一対の狛犬の手前から右側に迂回して本殿に向かいます。

妻沼聖天山歓喜院

舗装通路が整備されています。

妻沼聖天山歓喜院

車椅子でも仁王門の横を通り、仁王像を拝むことができます。

妻沼聖天山歓喜院

仁王門を超えると本殿エリアに入ります。

妻沼聖天山歓喜院

本殿エリアのバリアフリー状況です。仁王門と本殿の中間にあるのが「石舞台」。周囲は小さなデコボコはありますが、車椅子で通行可能な舗装路面です。その右側にある寺務所の窓口に行くには、短い距離ですが未舗装路を通過します。

妻沼聖天山歓喜院

石舞台の左側には、土俵と「大師堂」があります。大師堂まで舗装路面がありますが、出入口は段差で、その段差を回避するスロープが設置されています。ただしスロープを利用するには、短距離ですが未舗装路面を通過しなくてはなりません。なんとか車椅子が動く砂利路面です。

妻沼聖天山歓喜院

スロープを上がれば、大師堂の中は車椅子で参拝できます。

妻沼聖天山歓喜院

堂内を車椅子で一周してお参りします。

妻沼聖天山歓喜院

本殿前までは舗装路が整備されています。拝殿の賽銭箱の手前に小さな段差がありますが、段の手前からの参拝でも違和感のない距離です。また舗装路から少し下りた未舗装路面に、段差回避スロープが利用されています。

妻沼聖天山歓喜院

国宝鑑賞有料エリアのバリアフリー状況です。本殿の裏側が国宝を鑑賞する有料エリアです。本殿拝殿の前から未舗装路面を通行して受付に向かいます。拝観料の障がい者減免制度はありません。受付で拝観料を支払います。

妻沼聖天山歓喜院

国宝拝観ルートは舗装路とスロープが用意されています。拝観場所へはスロープを上がりアクセスします。このスロープの傾斜は緩く、車椅子で通過できます。

妻沼聖天山歓喜院

拝観エリア内の通路は、砂利路面に木製デッキが敷かれた通路です。車椅子1台の通行なら問題の無い通路幅があります。

妻沼聖天山歓喜院

ここで見事な装飾を鑑賞します。通常期は、一時間毎にボランティアによるガイドツアーがあります。

妻沼聖天山歓喜院

埼玉日光の彫刻です。

妻沼聖天山歓喜院

見事な仕事です。

妻沼聖天山歓喜院

彫刻は三面に飾られています。

妻沼聖天山歓喜院

本殿の三面を鑑賞すると出口があります。車椅子拝観の問題個所はここです。このスロープは角度が急です。

妻沼聖天山歓喜院

一般的な車椅子利用者には、怖い傾斜のスロープです。

妻沼聖天山歓喜院

無理をせずに逆走して入口に戻ることをお薦めします。ただし見学通路の木製デッキの幅は一人分なので、他に拝観者がいると、迷惑をかけながらの逆走になります。

妻沼聖天山歓喜院

無理をして出口の急なスロープを通過した場合は、その先は多少ゴツゴツのある石畳風の舗装路で、本殿裏側のお末社などの参拝ができます。

妻沼聖天山歓喜院

裏側は入口からの逆方向からでも参拝可能です。

妻沼聖天山歓喜院

やや悪路ではありますが、車椅子で移動できないことはありません。

妻沼聖天山歓喜院

本殿を裏側から鑑賞できます。

妻沼聖天山歓喜院

路面や段差箇所のバリアフリー改修がすすみ、妻沼聖天山歓喜院は、それほど苦労せずに車椅子でお参りができるお寺になりました。ただし国宝拝観エリア出口の急坂スロープの利用の是非は、慎重に判断して下さい。

(本稿は2020年12月に執筆しました)