埼玉県 道の駅はにゅう 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県羽生市にある道の駅です。開業は2007年。トイレ棟と商業施設棟で構成される施設です。利根川沿いにあり、雄大な景観が楽しめます。川を渡れば群馬県です。

道の駅はにゅう

物流の幹線道路である国道122号線に面しているので、駐車場は大型55台、普通車45台を収容。身障者用駐車スペースは、トイレ棟前に2台分用意されています。ブルーペイントされた幅広い駐車区画です。

道の駅はにゅう

バリアフリートイレは、トイレ棟内に2つ用意されています。

道の駅はにゅう

バリアフリートイレはスペースに余裕がある個室です。

道の駅はにゅう

ウォシュレット付き便器、オストメイト、折り畳み式のユニバーサルベッドが備えられています。

道の駅はにゅう

駐車場から商業施設棟にかけて、車道と歩道に段差がありますが、段差回避箇所が設けられているので、施設敷地内全域を車椅子で移動できます。

道の駅はにゅう

商業施設棟には、物産販売施設とレストランが営業しています。

道の駅はにゅう

羽生は豊かな水と肥沃な大地がある農業王国。郊外には水田が広がります。お米は「彩のかがやき」などのブランド米。物産販売施設で販売されています。他には新鮮野菜、お煎餅やカステラなどのお菓子類も充実。マグロの刺身などの魚介類も扱っています。羽生市の郷土料理である和菓子は「いがまんじゅう」。饅頭にお赤飯をかぶせたようなお饅頭で、物産販売施設で販売されています。

物産販売施設はフラットな構造ですが、店内の通路幅はあまり余裕がありません。混雑していると車椅子での買い物は少し苦戦します。

商業施設棟の奥にあるレストランは、ラーメン類が中心の小さなお店です。食券方式のセルフサービスで、テーブル席が5卓とカウンター席があります。席を選べれば車椅子で利用できます。

道の駅はにゅう

見渡す限り利根川の流れと大きな空が広がります。「道の駅はにゅう」は、遮るものがない開放的な景観が魅力の道の駅です。

(本稿は2021年11月に加筆修正しました)

羽生水郷公園・さいたま水族館・キヤッセ羽生 車椅子からみたバリアフリー情報

埼玉県羽生市には「羽生水郷公園」、隣接して「さいたま水族館」、道を渡り「キヤッセ羽生」と、3つの施設が並ぶ観光エリアがあります。車椅子からみた各施設のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

羽生水郷公園

〇駐車場のバリアフリー状況

アクセスは車が便利です。駐車場の利用は無料です。「羽生水郷公園」と「さいたま水族館」を利用する場合は、水郷公園の「北側駐車場」の利用が便利です。

駐車場の選択とバリアフリー状況

駐車場のもっとも「さいたま水族館」に近い場所に、身障者用駐車区画が8台分ほど並んで用意されています。

駐車場の選択とバリアフリー状況

前後左右スペースに余裕がある駐車区画です。

駐車場の選択とバリアフリー状況

水郷公園にはもう一つ「南側駐車場」があります。「花の広場」に近い駐車場です。

「キヤッセ羽生」は、水郷公園の「北側駐車場」から道を挟んだ反対側にあります。「北側駐車場」から徒歩で移動出来る距離です。ただし、この間の歩道は舗装路ですがデコボコが激しく、車椅子での移動は快適ではありません。また駐車場内の車道を通り「キヤッセ羽生」に向かうと、最後の出口箇所に段差があります。車で移動して「キヤッセ羽生」の駐車場を利用することをお薦めします。

「キヤッセ羽生」の身障者用駐車区画は、産直ショップ「むじなも市場」前の駐車場に1台分あります。

キヤッセ羽生の障害者用駐車区画は

もう一か所はわかり難い場所ですが、「地ビール工房」の裏側の見えにくい場所に1台分あります。

キヤッセ羽生の障害者用駐車区画

○バリアフリートイレの状況

「羽生水郷公園」には6つの公衆トイレがあります。そのすべてにバリアフリートイレがあります。

「さいたま水族館」には、水槽展示がある「本館」内に1つ、別棟「特別展示室棟」の外側から利用するトイレに1つ、バリアフリートイレがあります。

障害者用トイレの状況

「特別展示室棟」トイレの設備は新しく、ウォシュレット付き便器、ユニバーサルベッドがあります。

障害者用トイレの状況

「キヤッセ羽生」は事務所棟と「むじなも市場」棟に、外側から利用する男女別トイレがあります。

障害者用トイレの状況

どちらのトイレも、男女別トイレの中に、車椅子が入る大きなサイズの個室が用意されています。

障害者用トイレの状況

独立個室のバリアフリートイレはありません。

障害者用トイレの状況

○羽生水郷公園のバリアフリー状況

「三田ヶ谷池」を中心に複数の池や水路があり、そのなかに広場などがある公園です。

羽生水郷公園のバリアフリー状況

地形としてほとんどアップダウンがなく、主要な散策路は舗装路です。道を選べば公園内の広範囲を車椅子で散策できます。

羽生水郷公園のバリアフリー状況

「水鳥の池」と「宝蔵寺沼」の間をつなぐ、木製の橋があります。段差解消部は雑な造りで、かなりデコボコな箇所もありますが、無理をすれば車椅子で通行できる水上の橋です。

羽生水郷公園のバリアフリー状況

天然記念物「ムジナモ」が自生するエリアは立ち入り禁止です。見学用の展望デッキがありますが、階段を上がります。

○さいたま水族館のバリアフリー状況

有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。窓口で障害者手帳等を提示して、無料入館券を発券していただきます。さいたま水族館の入館券の印刷内容は複数のパターンがあり、それぞれ違う生物の紹介情報や、水族館の情報などが掲載されています。

さいたま水族館のバリアフリー状況

淡水魚の展示水槽が並ぶ展示室です。

さいたま水族館のバリアフリー状況

館内の通路はほとんどがフラットで、2か所ある段差箇所にはスロープがあります。

さいたま水族館のバリアフリー状況

各水槽の前には、低い踏み台機能を果たす段差が設けられています。車椅子での水槽鑑賞は、この段差の手前からになります。

さいたま水族館のバリアフリー状況

屋外にも展示コーナーがあります。ほとんどの段差箇所には迂回スロープがあります。

さいたま水族館のバリアフリー状況

「チョウザメ池」には、階段を下りて池の水中を横から見学する場所があります。ここにはスロープはありません。

さいたま水族館のバリアフリー状況

○キヤッセ羽生のバリアフリー状況

正式名称は「羽生市三田ヶ谷農林公園」です。体験農園エリアや「四季の丘」などのアウトドア施設は、未舗装で傾斜やデコボコがあります。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

体験棟やビール工房施設もありますが、車椅子で利用する施設としては、直売所「むじなも市場」と、食事処です。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

「むじなも市場」のエントランスおよび店内には、決定的な段差箇所はありません。出入口は手動の開き戸で、小さな段差はあります。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

店内通路は、車椅子で通行できる幅が確保されています。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

食事処「むじな庵」は、小さな段差は各所にある施設ですが、車椅子で利用できない決定的な段差はありません。席を選べば車椅子での利用は可能です。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

屋外バーベキュー広場はフラット構造ではありませんが、車椅子で利用できるレベルのデコボコ路面です。

キヤッセ羽生のバリアフリー状況

羽生水郷公園、さいたま水族館、キヤッセ羽生は無理をしない範囲で、車椅子で利用できる施設です。人気のエリアなので、週末は混雑に注意して下さい。

(本稿は2019年9月の取材に基づいています)

羽生の藤の名所 大天白神社 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

埼玉県羽生市の「大天白神社」は、車椅子で藤の花を楽しめる神社です。

アクセスは車が便利です。大天白神社は、幹線道路から生活道路に入った先にあります。神社の北側からアクセスしたほうが、狭い道を通らずにいけます。

無料駐車場があります。未舗装の砂利敷きの駐車スペースもありますが、車椅子ユーザーは舗装駐車場へ進んでください。そこに身障者用駐車区画が2台分用意されています。神社のトイレにはバリアフリートイレが用意されています。

大天白神社

神社の境内というよりはイメージは公園です。中央の噴水池を囲むようにおよそ60本の紫と白の藤棚があります。車椅子で真下を通行できる藤棚もあります。小高い山の上の藤棚や、車椅子では通行できない段差のある箇所を通る藤棚などもありますが、真下に行けないというだけで、十分に鑑賞できます。

大天白神社は安産子育ての神として有名で、子育て藤ともいわれています。広場スペースに、自由に使用できるテーブルと椅子が3~4卓あります。ふじ棚の下にもベンチがあるので、休憩しながらお花を観賞することもできます。

これだけのボリュームの藤の花を、手が届くような近さで鑑賞できるところはなかなかありません。藤の花は、匂いが強いことに、改めて気づかされます。

見ごろは例年GWの頃。大和町町内会と観光協会の共催で「大天白藤まつり」が開催されます。

(本稿は2014年5月の取材に基づいています)