群馬県沼田市の道の駅白沢は、1997年に開業した日帰温泉と直売所などがある道の駅です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

施設の全体構成です。メイン施設は「望郷の湯」です。入館料金の障がい者減免制度があり、本人の入館料が約35%減免されます。館内にはお風呂の他にレストランがあります。メインエントランスまでは、階段路の横のスロープを上ります。

お風呂内には、天井リフトなど車椅子利用者のための特別な設備はありません。休憩室やレストランは、畳の和室が中心です。
直売所は「座・白沢」。独立棟の大型店舗です。

他には、独立棟でソフトクリームの販売所、オープンな休憩スペースと公園エリアがあります。駐車場と施設は段差がある構造です。車椅子では段差解消箇所を選んで通行します。
駐車場のバリアフリー状況です。約200台を収容する駐車場があります。

身障者用駐車区画は2か所。駐車場内にある独立トイレ棟の横に1台分。

そして「望郷の湯」のエントランスへのアプローチに近い場所に3台分用意されます。直売所の入口に近いのは、「望郷の湯」側の3台分の駐車区画です。

トイレの状況です。「望郷の湯」館内に、バリアフリートイレはあります。
無料エリアにはバリアフリートイレは2つ。駐車場内の独立棟トイレに1つと、直売所「座・白沢」内に1つあります。トイレ設備として新しいのは、駐車場内のトイレです。
直売所内のバリアフリートイレは設備更新されて、ウォシュレット付きになっています。どちらのトイレにもユニバーサルベッドはありません。

直売所内の一般女性用トイレは現時点では和式トイレだけです。洋式トイレを利用したい方は、駐車場のトイレの利用が推奨されています。
直売所のバリアフリー状況です。「座・白沢」は大型店舗です。入口と出口が別に設定されて、それぞれタッチ式の自動ドアです。出入口には気になる段差箇所はありません。
店舗は連結した2棟構造のような設計で、入口側がお菓子などの物産品と花売場、店舗の奥が農産物の売場です。レジは1カ所集中方式です。

店内の床面はフラットで、店内通路は車椅子で移動できる幅があります。車椅子での利用に大きな問題はありません。

直売所棟とソフトクリーム販売所の間が、屋外の休憩スペースです。テーブルと椅子、ベンチなどが配置され、自由に利用することができます。

路面は舗装されていて、小さなデコボコは多少ありますが、車椅子での利用に問題があるほどではありません。

道の駅白沢は、開業年次は古い施設ですが、直売所や休憩スペースの車椅子利用に大きな問題はありません。日帰り温泉は介助歩行が出来るレベルの人なら利用可能です。
群馬県にある道の駅32か所を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年9月の取材に基づいています)