美濃和紙の里会館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

美濃は1300年の伝統がある和紙の里。美濃和紙の魅力を車椅子で楽しめるのが「美濃和紙の里会館」です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

古い町並みが残る美濃。「美濃和紙の里会館」は美濃市駅や「うだつのあがる町並みから」から車で20分ほどの郊外にある施設です。100台収容する広い無料駐車場があり、身障者用駐車区画は計3台分設けられています。

車椅子で行く美濃 和紙の里会館バリアフリー情報

エントランスは階段。車椅子では段差迂回スロープを上り入口へ向かいます。

展示フロアを有料ですが、障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入館料が無料に減免されます。1F受付で入館手続きを行ってください。

館内はバリアフリー構造です。車椅子での利用に大きな問題はありません。バリアフリートイレが用意されています。

車椅子で行く美濃 和紙の里会館バリアフリー情報

エントランスは1Fで、受付と企画展示室、レストランがあります。B1は売店とショールーム。2Fは常設展示室とホールです。

館内は中央部が吹き抜け構造で明るく開放的なデザイン。1Fと2Fは中央部にブリッジがかかります。

車椅子で行く美濃 和紙の里会館バリアフリー情報

館内にはエレベーターが1基あります。2Fの常設第一展示室は、美濃和紙の歴史、製法、道具などの解説展示。車椅子での見学に大きな問題はありません。第一展示室の見学で美濃和紙の過去から現在を知ることが出来ます。

車椅子で行く美濃 和紙の里会館バリアフリー情報

第二展示室には和風と洋風の部屋があり、生活空間の中での和紙の利用方法を提案します。未来の美濃和紙の在り方を考える展示です。

車椅子で行く美濃 和紙の里会館バリアフリー情報

第二展示室の見学も車椅子で可能ですが、室内は一段高く、靴を脱いで利用します。

車椅子で行く美濃 和紙の里会館バリアフリー情報

B1の売店はスペースに余裕があり車椅子で利用しやすいショップです。展示および販売される美濃和紙商品は豊富。価格帯も様々で気軽にお土産に買える商品が多数あります。B1は無料エリアです。

うだつのあがる町並みからは少し距離がありますが、車椅子で美濃和紙を学び、そしてお土産を選ぶなら、バリアフリーな「美濃和紙の里会館」の利用をお薦めします。

美濃から北へ30㎞移動すると郡上八幡です。別稿「城下町郡上八幡 車椅子観光ガイド バリアフリー情報」をご参照ください。

(本稿は2019年4月の取材に基づいています)

城下町郡上八幡 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

城の町、水の町、そして古い町並みが残る郡上八幡は、段差や坂が多い町です。郡上八幡のバリアフリー状況と、車椅子でのお薦め観光コースを紹介します。

郡上八幡は歩いて廻るには広い町です。町中の道は狭く、郡上八幡城方面は急な傾斜路。水が流れる小径は段差の下。車椅子利用者は車でのアクセスが便利ですが、駐車場は収容台数が少ない小規模なものばかりです。

車椅子での郡上八幡観光は、あまり欲張らずに無理のないコースを選ぶことをお薦めします。主な観光スポットのバリアフリー状況を紹介します。

○郡上八幡旧庁舎記念館とその周辺

郡上八幡でもっとも車椅子で利用しやすい施設は「郡上八幡旧庁舎記念館」です。

車椅子で行く郡上八幡 バリアフリー情報

駐車場は表側が13台収容、裏側が16台収容。観光シーズンは満車確率が高い駐車場です。身障者用駐車区画は無く、駐車料金の障がい者減免制度はありません。裏側の駐車場に隣接した公衆トイレにバリアフリートイレがあります。

記念館内はショップと飲食コーナーがあり、それほどスペースに余裕はありませんが、どちらも車椅子で利用できます。横を流れる吉田川の流れを、親水遊歩道から車椅子で眺めることができます。

車椅子で行く郡上八幡 バリアフリー情報

近くにある「いがわ小径」の横に出るには、段差を下りる必要があります。

車椅子で行く郡上八幡 バリアフリー情報

○古い町並みの散策

「城下町プラザ」「郡上八幡博覧館」などがある柳町、職人町、鍛冶屋町、大手町一帯が「伝統的建造物群保存地区」です。駐車場は上記施設内の他に3カ所。もっとも大きな「カミタ駐車場」で収容は30台です。

この地区の駐車場を利用できれば、保存地区内は車椅子で散策が可能な程度の広さです。お城方面の坂道を避ければ、アップダウンも激しくはありません。ただし狭い道を車が通行するので、注意して下さい。

「城下町プラザ」と「郡上八幡博覧館」内にバリアフリートイレがあります。「郡上八幡博覧館」の入館料は、障がい者減免制度があり、本人が無料に減免されます。ただし館内はバリアフリー設計ではありません。「カミタ駐車場」近くにある名水「宗ぎ水」は段差のある構造です。

車椅子で行く郡上八幡 バリアフリー情報

○郡上八幡城は階段の上

段差構造なので、車椅子では郡上八幡城は観光できません。

車椅子で行く郡上八幡 バリアフリー情報

お城のすぐ下にある無料駐車場は約20台の収用。ただしとても狭い道を上るので、運転には気を使います。

お城の麓に「山之内一豊と妻の像」がある広場兼駐車場があります。ここまでの道はそれほど狭くはありません。観光シーズンで混雑している時は、無理をして上の駐車場を目指さずに、この広場から郡上八幡城を見上げることをお薦めします。ただしこの広場は未舗装路面です。

車椅子で行く郡上八幡 バリアフリー情報

○郡上八幡駅周辺の状況

郡上八幡駅周辺から栄町、新町などを通り、古い町並み方面に行くのは、自転車が便利な距離です。道は舗装路でアップダウンはあまりありませんが、徒歩で散策するには距離があります。

「やなか水のこみち」沿いは、川石が敷き詰められた道なので車椅子で通行するとゴツゴツと衝撃がきます。無理のない範囲で車椅子観光をして下さい。

車椅子で行く郡上八幡 バリアフリー情報

車椅子での郡上八幡観光は、混雑のピークを避けて、無理のない範囲で行動することをお薦めします。

「飛騨高山 高山さんまち」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年4月の取材に基づいています)

世界遺産 白川郷 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

世界遺産「白川郷萩町合掌造り集落」。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

白川郷へのアクセスはバスか車です。観光駐車場は「せせらぎ公園駐車場」。有料駐車場で障がい者減免制度はありません。身障者用駐車区画は駐車場の入口近くにあります。誘導スタッフがいるので、車椅子利用の旨を申告して下さい。

白川郷 バリアフリー情報

萩町合掌造り集落へは、庄川を渡って進みます。駐車場からスロープルートで川辺へ上り「であい橋」で川を渡ります。

混雑時はここが車椅子通行で苦労します。傾斜はたいしたことはありませんが、スロープも橋も幅に余裕がなく、そこで観光客が写真を撮るので渋滞します。車椅子を人にぶつけないように、ゆっくり慎重に進む必要があります。

白川郷 バリアフリー情報

集落内には公衆トイレがあり、すべてのトイレにバリアフリートイレが用意されています。その数は合計5か所。いずれのトイレも、あくまで公衆トイレのレベルです。

混雑時はトイレに行列が出来ます。もっとも混むトイレは、せせらぎ公園駐車場横の「であいの館」のトイレです。大型観光バスが到着すると行列が発生します。

白川郷 バリアフリー情報

集落内の観光通路は、多少のデコボコはありますが、車椅子での通行は可能です。問題は混雑だけです。

観光客が少ないエリアは「かん町」。「であい橋」を渡り「本通り」を右に向かうエリアです。混雑嫌いなら「かん町」方面がお薦めです。

白川郷 バリアフリー情報

車椅子での立ち入りが困難なのは「萩町城跡展望台」「白川八幡宮」そして「合掌造り家屋の内部見学」です。

「萩町城跡展望台」へはシャトルバスで行きますが、混雑時は車椅子での利用は現実的には難しい状況になります。また「萩町城跡展望台」自体がデコボコ路面なので、近くに車を停めたとしても、車椅子での観光は努力が必要です。

「白川八幡宮」は、砂利路面と段差がある、車椅子での参拝が困難な神社です。

「合掌造り家屋の内部見学」は、段差構造のため車椅子向きではありません。

白川郷 バリアフリー情報

車椅子で「合掌造り家屋の見学」をするなら、「道の駅白川郷・合掌ミュージアム」がお薦めです。以下、詳しく紹介します。

「道の駅白川郷・合掌ミュージアム」

白川郷まで2kmの地点にある道の駅です。高速の白川郷ICの近くにあります。

道の駅のお土産売り場の奥に、屋根続きで合掌造り家屋のミュージアムがあります。入場無料。本物の合掌造りを様々な角度から勉強できる施設です。合掌ミュージアムは17時まで。年末年始は休館します。

白川郷 バリアフリー情報

「合掌ミュージアム」は屋内施設です。本物の合掌造りの家屋を、半分解体して移築。合掌造りが「輪切り」になっているイメージです。

お土産売場の奥から入ると、そこは合掌造りの2Fから3Fの高さ。半地下構造のミュージアムで、合掌造りの周囲にスロープがあり、車椅子で上から下から横から、輪切りの合掌造りを見学できます。それほど急なスロープではありません。一般的な車椅子利用者なら利用可能です。

家屋内に乗りこむルートは一部階段があるので、車椅子ではスロープからの見学だけになります。

白川郷 バリアフリー情報

茅葺屋根を建築している様が、再現されています。リアルな作業員人形があり、作業に使用される道具の展示があります。

館内ではDVDが流れ、詳しい解説をリピート放映。合掌造りの構造、建築工法、メンテナンス手法などが詳しく勉強できて、屋内を覗きこむことで内部構造の実際を現物確認できます。

白川郷 バリアフリー情報

白川郷の集落内を車椅子で散策することは可能です。合掌造り家屋の内部見学は、「道の駅白川郷」の利用をお薦めします。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)

岐阜の人気観光地「郡上八幡」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。