飛騨高山 高山さんまち 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

世界中から観光客が訪れる飛騨高山。特に人気なのは「高山さんまち」です。「古い町並み」は車椅子で観光できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

高山さんまち

アクセスは車が便利ですが、観光シーズンの週末、周辺道路は渋滞します。郊外に無料駐車場を設け、市街地までのシャトルバスを運行するなどの対策が実施されていますが、車椅子利用者向けのサービスではありません。観光シーズンは、ピーク時間帯を避けるなど、渋滞対策が必要です。

高山さんまちバリアフリー情報

「高山さんまち」の周辺は、駐車場が数多くあります。しかし、収容台数が少ない駐車場が多く、バリアフリーレベルが高い駐車場は少ないのが現状です。

複数ある市営駐車場は障がい者減免制度があり、駐車料金が無料に減免されます。そのなかで「かじ橋駐車場」は旧型の機械式で、大きい車は入庫不可、運転者以外は先に降車します。

利用を予定した駐車場が満車である確率が高いので、市営駐車場に限らず、民間駐車場、あるいは古い町並みから少し離れた駐車場の利用も視野に入れた行動計画を立てておくことをお薦めします。

高山さんまちバリアフリー情報

古い町並み内の道は、車両通行止めでフラットな道が多く、車椅子で散策しやすい道です。

古い町並みは意外にバリアフリー

お店は、町並みから想像する以上に車椅子で入店できます。出入口の段差にはスロープがあり、店内の通路幅は余裕があるお店が目立ちます。通りからそのまま買える、煎餅やお団子などのテイクアウト店も車椅子で利用できます。

古い町並みは意外にバリアフリー

むしろ古い町並み周辺の一般道の歩道のほうが、狭くてデコボコがある箇所が多く、車椅子では慎重な移動が必要です。

高山さんまちバリアフリー情報

古い町並み、および周辺には、市営駐車場に併設された公衆トイレ、観光案内施設内などに、バリアフリートイレは数多くあります。

近隣には新しく出来たCVSが何軒かあります。最近のCVSのトイレはバリアフリー。CVS内のトイレも車椅子で利用できます。

高山さんまちバリアフリー情報

古い町並みの近くにある無料の観光施設「飛騨高山まちの博物館」は、古い土蔵を活用した施設ですがバリアフリーです。段差箇所にはスロープ対応。バリアフリートイレが有り、エレベーターで一部2階も見学が可能です。

歴史的建造物である「高山陣屋」は、車椅子での見学が可能です。有料施設ですが障がい者減免制度があり、本人の入場料が無料に減免されます。陣屋への入口は4段階段があります。介助歩行が出来ない人は、簡易スロープを設置していただけます。陣屋内の畳敷きは土足禁止なので、館内専用の車椅子に乗り換えて見学します。バリアフリートイレは有ります。

他にも高山市には数多くの観光施設があります。飛騨の里、飛騨高山美術館、高屋祭りミュージアム・・・。ほとんどの施設はバリアフリーです。古い町並みだけではなく、周辺のバリアフリー施設を車椅子で利用することが出来ます。

高山さんまちバリアフリー情報

飛騨高山はバリアフリー先進エリアです。「高山さんまち」の「古い町並み」は、車椅子で観光できます。ただし観光シーズンは、周辺道路の渋滞と駐車場の満車には注意が必要です。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)

別稿で「世界遺産 白川郷」のバリアフリー情報を掲載しています。ぜひご覧ください。