和歌山の観光スポット、和歌山県有田川町の「棚田あらぎ島」の車椅子からみたバリアフリー状況を紹介します。
「棚田あらぎ島」は国の重要文化的景観指定日本の棚田百選。展望台から美しい棚田あらぎ島の全景を楽しめます。小さな展望台ですが、車椅子で利用できるフラット設計です。ベンチがあるので健常の人も、座って棚田の風景を鑑賞できます。展望台にはトイレや売店などはなにもありません。展望スペースがあるだけです。
アクセスは車が便利です。展望台の横に、無料の身障者用駐車スペースが1台分だけ用意されています。車椅子利用者は、ここを目指すことお薦めします。
身障者用駐車スペースに先客がいた場合、展望台から50mほどの場所に無料駐車場があります。路面は未舗装ですがスペースは10台以上収容できます。駐車場から展望台までは、それほどきつい傾斜路ではありません。
展望台は小高い丘の上。丘の下の道路沿いに「道の駅あらぎの里」があります。トイレや飲食はこの道の駅を利用してください。
道の駅に車を停めた場合、展望台までは700mほど上り坂を進みます。元気な人なら車椅子で行くことも十分可能です。
展望台に直行するなら1台分の身障者用駐車スペースを狙い、もし先客がいたら丘の上の未舗装駐車場利用。周辺散策を楽しみたい元気な人は道の駅から。このようなアクセスルートがあります。
あらぎ島には現在大小54枚の水田があり、総面積は2.4ha。6軒の農家が耕作しているということです。開墾されたのは江戸初期の明暦元年、という記録が残っています。およそ360年の歴史がある棚田です。
まるで島のように突き出した独特の景観です。舌状あるいは扇状とよばれる地形は、有田川の蛇行により形成された河岸段丘です。見えているカーブに沿って、川が流れています。
「あらぎ島」に行くには、国道480号線を利用します。徐々に整備が進んでいますが、まだまだ狭くて車の通行に苦労する箇所がある国道です。特に東側からアクセスすると、その傾向が強いので、運転に慣れていない人は注意をしてください。
独特の景観です。写真よりも現地は美しい。国の重要文化的景観指定、日本の棚田百選の「あらぎ島」は車椅子から景観を楽しめます。
(本稿は2018年6月の取材に基づいています)