茨城県つくば市の「筑波山神社」は、車椅子での参拝はかなり困難な社です。無理をすればどこまで出来るのか、現地の状況を紹介します。

拝殿は標高270m。筑波山の中腹に建つ3000年の歴史を有する古社です。参拝する一般ルートはすべて階段があります。どこからどう行こうが車椅子の行く手を段差が阻みます。
車椅子で拝殿と同一レベルの高さにたどり着く唯一のルートは、車のお祓い用駐車場からのアクセスです。それでも急坂やオフロードを乗り越える必要があります。詳しくルートを案内します。

アクセスは車利用です。筑波山神社周辺には多数の有料駐車場がありますが、車で目指すのは筑波山神社の駐車場です。これが解り難い場所にあります。一般道路から急旋回で横道の急坂を上った先にあります。十分にルートを予習をしてお出かけ下さい。
車のお祓いを受けるならそのまま祈祷者用駐車場へ。祈祷を受けないなら、筑波山神社の駐車場に入ってください。
駐車料金は1時間まで無料。それ以上停めると24時間まで一律500円。駐車料金に障がい者減免制度はありません。

筑波山神社の駐車場より、一段高いレベルに祈祷者用駐車場があります。車椅子で拝殿を目指すには、筑波山神社の駐車場出口から外の道に出て、さらに坂の上を目指します。
路面は舗装路の急坂です。そこを根性で上ると、車のお祓いをする祈祷者用駐車場に到着します。その先が拝殿です。
拝殿レベルの高さの境内は、それなりにデコボコや砂利がありますが、慎重に進めば車椅子で何とか通過できるレベルです。
拝殿はさらに段差の上ですが、横にラフな木製スロープがあるので、無理をして頑張れば車椅子で拝殿に上ることができます。かなり苦労はしますが、このルートであれば車椅子で筑波山神社の参拝ができます。
祈祷者用駐車場へ上がらずに、筑波山神社の駐車場の奥に進むと、未舗装路になります。そのまま進むと拝殿の一段下のレベル、歌碑や記念碑がある高さに出ます。拝殿は段の上です。拝殿の一段下のレベルにある歌碑や記念碑を車椅子で見学するなら、このルートになります。
拝殿の段差の下、参道の段差の上に「隋神門」という立派な門があります。近づいて鑑賞したい文化財ですが、この門の高さレベルに車椅子で到着できるルートは発見できません。どのルートも途中に段差があります。

境内の下部は、鳥居、神橋、参道と続きます。
この一帯を散策する場合は、筑波山神社の駐車場からでは急な下り坂があるので、高さのレベルが近い別の有料駐車場の利用をお薦めします。市営、私営いずれも1回500円が現時点での駐車料金の相場です。
3000年の歴史を有する山岳神社はバリア構造です。車椅子での筑波山神社参拝は、かなりの困難を伴います。
牛久沼のほとりに鎮座する神社「千勝神社」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2017年8月の取材に基づいています)