新宿区立 佐伯祐三アトリエ記念館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

佐伯祐三アトリエ記念館

昭和3年に30歳で早世した洋画家佐伯祐三氏が、新宿区中落合の地に大正10年に新築したアトリエ付き住居が、復元されて無料公開されています。

佐伯祐三アトリエ記念館

アクセスは下落合駅から徒歩10分の案内。聖母病院の近くで、駅からのルート「聖母坂通り」は坂道ですがバリアフリーな歩道が整備されています。来館者用の駐車場は身障者用も含めてありません。

記念館のエントランスは段差のない舗装通路です。敷地入口のトイレ棟にバリアフリートイレがあります。

佐伯祐三アトリエ記念館

一般的なサイズの個室で、洋式便器とオストメイト装置が備えられています。

佐伯祐三アトリエ記念館

敷地内に入ります。お庭と管理棟、そしてアトリエ棟がある施設です。

佐伯祐三アトリエ記念館

お庭は公園のように整備されていますが、未舗装砂利路面なので、車椅子では無理をせずに舗装路を通行してください。

佐伯祐三アトリエ記念館

管理棟で簡単な受付をします。通常見学ルートは、ここから階段でテラスに上がり、アトリエ内の展示室と管理棟中2階のミニギャラリーを見学します。

佐伯祐三アトリエ記念館

管理棟の裏側から段差迂回スロープが設けられています。スタッフの誘導に従って利用してください。

佐伯祐三アトリエ記念館

スロープを上がりテラスに出ます。先にミニギャラリーから紹介します。

佐伯祐三アトリエ記念館

管理棟の中2階が小さなギャラリーで、パンフレットや資料が展示されています。本当に小さい施設ですが、車椅子で利用することができます。

佐伯祐三アトリエ記念館

次にアトリエ内の展示室の状況を紹介します。手動開閉式の木製ドアが出入口です。

佐伯祐三アトリエ記念館

ドアの下の段差は小さいので、介助者がドアを開けていれば車椅子でアトリエ内に入ることができます。

佐伯祐三アトリエ記念館

アトリエ内展示室はフラットな床面で、夭折の天才画家の人生と作品の展示、また大型ビジョンでは映像コンテンツがリピート放映されています。車椅子で見学できる展示室です。佐伯祐三氏は家族でパリに渡り、パリで病没。その2週間後には6歳の一人娘もパリで病死。画家である奥様佐伯米子氏は二人の遺骨を抱えて日本に帰国し、この中落合のアトリエで昭和47年に亡くなるまで創作活動を続けました。

佐伯祐三アトリエ記念館

850ⅿ離れた場所には、同時代の洋画家「中村彝」のアトリエ記念館があります。別稿で掲載しているのでご参照ください。

中村彝アトリエ記念館

大正期のアトリエ建築と天才画家の生涯を知る記念館です。新宿区立佐伯祐三アトリエ記念館は車椅子で見学ができる施設です。

(本稿は2022年8月に執筆しました)