毎年12月2日と3日に行われる、埼玉県秩父市「秩父神社」例大祭「秩父夜祭」を紹介する文化施設です。秩父神社の隣接地にあります。秩父神社のバリアフリー状況は、別稿「秩父神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

秩父夜祭は、秩父神社の女神「妙見」様と、武甲山に鎮まる男神「龍神」様との、年に一度の逢瀬の祭りです。例大祭は12月1日から6日まで行われ、ユネスコ無形文化遺産に登録されているお祭りの見どころ「秩父祭の屋台行事と神楽」は、2日の「宵宮」と3日の「大祭」で行われる神事です。秩父まつり会館では、秩父祭の屋台行事を中心に、祭りの全体像を紹介しています。

アクセスは秩父駅から徒歩3分の案内です。車の場合は、隣接地にある「まちなか観光パーキング」の利用が便利です。駐車料金は無料です。

まちなか観光パーキングには身障者用駐車スペースの設定はありませんが、混雑していなければ広い乗降スペースを確保できます。駐車場にあるトイレ棟に、バリアフリートイレが用意されています。

駐車場から見る秩父まつり会館の外壁には「笠鉾」が描かれています。

秩父まつり会館のエントランスへは、段差解消スロープを上がります。やや傾斜がきついスロープで、帰りは車椅子を後ろ向きにしたほうが安全です。

エントランスはフラットな構造で自動ドアです。入口で手指消毒と検温をして入館します。

秩父まつり会館の入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。エントランスにある受付で障害者手帳等を提示して減免措置を受けます。
秩父まつり会館は2フロア構造の施設です。通常の観覧ルートは階段で上下階移動します。エレベーターが1基あり、車椅子はエレベーターを利用します。大きなかごのエレベーターです。

バリアフリートイレは1Fにあります。一般的なサイズの個室で、シンプルな設備のトイレです。

館内の展示室はバリアフリー仕様です。1Fの通路は「秩父まつり廻廊」。秩父地方の様々な祭りが、タペストリーになって展示されています。

1Fのメイン展示室は「山車展示室」。笠鉾と屋台が展示されています。

スタッフによる生解説を聞きながら車椅子で見学できます。

壁面を利用したプロジェクションマッピングが展開されます。

音声も迫力があります。

天井付近に花火が打ち上がります。

山車展示室の横に「3Dシアター」があります。秩父まつり廻廊で紹介されている、秩父地方の様々な祭りを3D映像で紹介します。シアター内はフラットな構造で、ベンチシートが配置されています。車椅子では、ベンチシートの間など、空いているスペースから鑑賞できます。
今回取材時、生解説、プロジェクションマッピング、3Dシアター上映は、途切れなく順番に開催されていました。
エレベーターで2Fへ上がります。2Fには山車展示室を見下ろす「バルコニー」があります。

バルコニーには壁があるので、車椅子からは真横を眺める角度になります。

2Fのメインは「資料展示コーナー」です。入口に「亀の子石」が展示されています。祭りの際に神輿が安置される石です。秩父神社、亀の子石、武甲山は直線上に並んだ配置で、その延長線上に北極星が位置しています。

様々な資料が展示解説されています。秩父夜祭を深く理解できる展示です。

映像コンテンツで大祭全体を紹介するミニシアターがあります。これを見るとより祭りの理解が深まります。正面のスペースからの立ち見です。車椅子で問題なく鑑賞できます。ミニシアターは多言語対応しています。

資料展示コーナーを観覧後、1Fへ下ります。1Fにはステージがあります。

ステージ前は記念撮影コーナーです。

そして自動ドアの出口に向かいます。館内は段差のないバリアフリー仕様です。

見学をすると秩父夜祭の全体像が理解できます。秩父まつり会館は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。
(本稿は2022年3月に執筆しました)