黒田長政を弔うために1623年に創建された古寺です。住所は東京都渋谷区広尾。寺への入口は商店街に面していますが、江戸時代からの歴史を刻む境内は静寂につつまれます。車椅子からみた現地の状況を紹介します。
広尾駅から徒歩3分の案内です。広尾商店街の突き当りが祥雲寺の入口です。境内の駐車場は墓参者専用です。周辺にはコインパーキングは複数あります。また外苑西通りはパーキングメーターが設置されています。
広尾商店街の歩道は、やや経年劣化してきましたが、バリアフリー改修されて車椅子で通行しやすい路面です。
広尾商店街の突き当りに最初の門があります。車椅子で通行できます。この門の先には月極駐車場や「東江寺」「香林院」があります。祥雲寺の境内はもう少し先です。

道を進むと二つ目の門があり、境内へ入ります。

すぐ右手に大きな鐘楼があります。このエリアはフラットな舗装路面で、車椅子で鐘楼を見学できます。

本堂への参道、本堂の前庭は苔むした趣のある空間です。ただし段差構造で路面も悪いため、車椅子での散策には向いていません。庭の前が墓参者用の駐車場でフラットな舗装路面です。無理のない範囲から静かな境内を車椅子で見学します。

黒田長政の墓など墓苑エリアは、基本的には墓参者のためのエリアで、かつ道は悪路です。
震災や空襲を免れた境内は、江戸時代からの歴史が刻まれています。車椅子で散策できる範囲は限られますが、広尾の祥雲寺は静寂を楽しめる都心の静かな禅寺です。
都心の名刹「麻布山善福寺」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年5月に執筆しました)