東京国立 谷保天満宮 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

谷保天満宮

903年の創祀と伝えられる東日本最古の天満宮です。東京都国立市谷保に鎮座し、駅から近く、駐車場もありますが、境内の参道が車椅子では辛い路面です。現地の状況を紹介します。

谷保天満宮

鳥居がある社への入口は甲州街道沿いにあります。入口の横に参拝者用の無料駐車場があります。谷保駅から来ても、車で来ても、参道入口までは問題ありません。しかし崖の下に境内がある神社で、この先のルートが問題です。

参道は傾斜路で段差と階段が多数あります。車椅子では通行できません。参道の横にある車道を通ります。この車道が、急坂で路面にデコボコがあります。境内に入る箇所は相当の急坂になります。

境内まで続く車道は、お祓いをうける車のための道です。「谷保天満宮」は、交通安全祈願発祥の地。明治後期、日本で最初に行われたドライブツアーの目的地となった事がその由来です。毎年12月の第一日曜日に、クラシックカーの祭典「旧車祭」が境内で開催されます。

車利用で健常者が運転する状況なら、車で境内まで進み、車椅子利用者を降ろして、駐車場に戻ることをお薦めします。ただしお正月や観梅の混雑時は、この方法は難しいかもしれません。

天神様なので、境内には鼻先が光っている「牛像」があります。この「牛」は車椅子で近付けます。

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拝殿は数段の段差の上です。車椅子では段の下からの参拝になります。

宝物殿があり、日曜祝日の昼間だけ一般無料開放されています。社務所の2Fで階段のみで、社務所1Fで靴を脱いであがります。車椅子では見学できません。

本殿の奥に弁天池があり、池の周囲はあじさい園です。この一帯はデコボコが激しい未舗装路面です。車椅子での散策は苦労します。神楽殿の近辺には、放し飼いのニワトリが群れをなしています。40羽から50羽はいます。

「谷保天満宮」は梅林が有名です。梅林は境内への車道の横に広がります。駐車場から神楽殿の間の未舗装な傾斜面が梅林です。したがって車椅子で梅林内での観梅は困難です。少し離れた無理のないところから、車椅子で観梅を楽しむことになります。無理をするなら、急坂の車道を車椅子で進みます。少し梅林に近づけます。

「谷保天満宮」の本来の読み方は「ヤボ」と濁ります。鉄道の駅が出来たときに「ヤボ」はいかがなものかと「ヤホ」と駅名が命名され、それ以来なんとなく地名全般に「ヤホ」が定着したそうです。

谷保天満宮の車椅子での参拝は楽ではありません。無理のない範囲で参拝してください。

別稿で「亀戸天神社」の詳しいバリアフリー情報を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2016年7月の取材に基づいています)