2015年に誕生した入場無料の施設です。開館以来、展示内容の充実、そしてバリアフリー化が進み、今や栃木市を代表する観光名所になりました。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
栃木駅から徒歩12分の案内です。周囲に極端な坂道はなく、ほぼフラットな舗装歩道を通行するので、車椅子での移動は可能です。
車利用の場合は、来園者用無料駐車場が第1から第4まであります。身障者用駐車スペースは第1駐車場に1台分用意されています。第1駐車場は8台収容の狭い駐車場。今回取材時は満車の表示でしたが、スタッフに車椅子利用を相談したとこら、空いていた1台分の身障者用駐車スペースに誘導していただけました。
エントランスは階段構造ですが、身障者用駐車スペースの横に段差回避スロープが用意されています。
施設の出入口は幅の広い自動ドア。ドアの下に気になる段差はありません。車椅子で問題なく通行できます。
建物内に入ると、すぐ左側に受付があります。ここで簡単な記帳をして入館します。
展示室のバリアフリー状況です。館内はすべて写真OK。インスタ映えスポットが多々用意されています。
最初に展示される記念撮影ポイント、新生姜パッケージの中には、一般サイズの車椅子なら入ることができます。
移動通路、展示コーナーのスペース、いずれもゆとりがあります。ほぼすべての展示は、車椅子で問題なく見学ができるバリアフリー仕様です。開館当初よりも、この点は改善されています。
週末に限り、30分おきに5分間、「世界一大きな新生姜ヘッド」にプロジェクションマッピングが投影されます。
車椅子から観覧できます。早めに行き、良いポジションを確保してください。
バリアフリートイレは、ミュージアムの最も奥、ジンジャー神社の裏側にあります。出入口は横開きドアではなく前開きの開閉式手動ドアですが、個室のドアは横開きで、室内はスペースに余裕があり、ウォシュレット付き便器が備えられています。
以前は手前にロープがあり、それをどけて利用する構造でしたが、利用しやすいバリアフリートイレに改良されています。
エントランス近くに、軽食コーナーとミュージアムショップがあります。どちらも開館当初よりもスペースに余裕ができました。十分に車椅子で利用できます。コロナ対策だと思われますが、以前あった、レストランでの新生姜食べ放題はなくなっています。
今回5年ぶりに取材しました。バリアフリー化への細やかな配慮とともに、展示内容の進化に驚きました。よくぞここまで蒐集したと感心する資料やグッズ。様々なキャラクター、モノ、コトと新生姜のコラボレーション。アイディアあふれる小物やアクセサリー。参加型の企画もあります。館内に流れる音楽も、CMソング一色ではなく、趣向が凝らされています。開館当初に比べ、面白さは数段レベルアップしています。
新生姜発売20周年を記念して、2007年に入館料300円の有料美術館「岩下記念館」が誕生しました。それが2015年に改装されて「岩下の新生姜ミュージアム」へ。現在では栃木市を代表する観光名所です。
栃木の景勝地「太平山謙信平」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2021年5月に書き直しました)