創建は860年。東京都墨田区向島の古社です。隅田川沿い、言問橋の東、スカイツリーに近い場所にあります。本殿拝殿へは3段の階段があり、スロープはありません。車椅子では段の手前、三輪鳥居の手前からの参拝になります。境内の状況を詳しく紹介します。
本所吾妻橋駅から徒歩5分ほどです。参拝者用の駐車場はありません。車の利用なら近隣の有料駐車場の利用になります。
段差があるのは本殿前だけです。それ以外、境内はフラットな地形で、舗装された通路が整備されています。手水舎は手前に段があり、車椅子では使いにくい構造です。

車椅子で移動可能なフラットエリアにある主な施設を紹介します。
「撫で牛」は車椅子で近づくことができます。しかし牛の周囲がデコボコなので、撫でるにはかなり腕を伸ばす必要があります。

牛が横たわる「包丁塚」は、車椅子でお参りができます。

その隣には「力石」が多数あります。

小梅稲荷神社は賽銭箱の前に4段ありますが、その手前からの参拝でも違和感のない距離です。

本殿前に建つ鳥居が珍しい形状です。三輪鳥居または三ツ鳥居という、メインの鳥居の両脇に小さな鳥居がある、3つの鳥居がつながる構造です。段の手前から車椅子で見学できます。
この三輪鳥居は、2018年に台風の被害で倒壊しました。現在の鳥居は、その後再建されたものです。

車椅子では上がることが出来ない本殿を守るのは、犬ではなく狛牛です。

狛犬も複数います。躍動感あふれる岩の上に立つ狛犬は、特に迫力があります。

狛牛や狛犬は、車椅子では段の手前からのぞき込むような見学になります。
本殿前の段差にスロープがないのが残念ですが、車椅子で移動できる範囲でも、牛嶋神社はお参りする先が複数あります。
「三囲のコンコンさん」で有名な「東京向島 三囲神社」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年5月に執筆しました)