群馬県玉村町に鎮座する「玉村八幡宮」は、1195年に源頼朝公が創建した古社で、本殿は国指定重要文化財で、1865年に建造された随神門が建つ、ご神水が流れるお堀に囲まれた人気のパワースポットです。境内は参拝者が絶えません。
アクセスは車が便利です。参拝者用無料駐車場が3か所用意されています。第1駐車場は随神門の内側にあります。
最初のお参りは入母屋造りの楼門、随神門から。ここが江戸時代の「日光例幣使道玉村宿」の北側ほぼ中央に位置します。
第1駐車場にトイレ棟があり、バリアフリートイレがあります。
一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。
第1駐車場から舗装された参道がまっすぐに伸びています。
参道を進む前に駐車場に面したパワースポットを紹介します。舗装路面の先に「猿田彦大神」の石碑が祀られています。石碑に触れて参拝します。
精悍な顔の二宮金次郎像は珍しい屋根付きです。
参道を進みます。参道の左手に「安全撫で犬」が鎮座しています。入口に一段の段差がありますが、前輪を持ち上げられれば車椅子で乗り越えられます。
その隣が「猿田彦神社」と「淡島神社」です。淡島神社では毎月10日に人形、ぬいぐるみなどの供養を行っています。このイベントは人気で、県外からも大勢の人が訪れるそうです。
参道の右側に社務所があり、祈祷や御朱印を受け付けます。窓口はフラットな舗装路に面してあるので、車椅子で利用できます。
更に参道を進むと、玉砂利路面中に楠木の御神木があります。1本の幹から2本の木が生い茂る「夫婦楠木」で、家内安全・夫婦円満の御利益を授かります。
御水舎は段差がありますが、前輪を持ち上げて無理をすれば車椅子で乗り越えられないこともありません。
その先の参道は二の鳥居と神橋があり段差構造です。車椅子では右側の迂回路に進みます。
段差箇所はご神水が流れるお堀に架かる神橋です。ここもパワースポットで、その様子は迂回路から観覧できます。
迂回路から舗装参道に戻り、拝殿で参拝します。段の手前で参拝するので、車椅子で参拝できます。
ただし迂回路から舗装参道に戻る箇所は、50㎝ほど石路面の上を通過します。ここは車椅子参拝の難所です。車椅子を後ろ向きにして、何とか通過できました。
本殿の裏側まで舗装路面が続きます。国指定重要文化財の本殿を車椅子で一周することができます。
神楽殿は玉砂利路面の中に建っています。車椅子で近づくのは困難です。
お末社の状況を紹介します。戦没者を慰霊する国魂神社は玉砂利路面の先にあります。
厳島神社は2段の上に鎮座しています。
以上で境内を参拝しました。人気のパワースポット「昇龍・勝運の松」が、境内の外にある北駐車場の近くにあります。参道から随神門の横を通り、左折して境内に沿って本殿の裏側まで進みます。
玉村八幡宮はパワースポットが複数ある古社です。バリアフリーへの配慮があるので、車椅子で参拝できます。
なお近隣に玉村八幡宮の歴史や祭祀などが紹介される「玉村町歴史資料館」があります。別稿で掲載しているので、ご参照ください。
(本稿は2022年8月に執筆しました)