敷地総面積102,000㎡。埼玉県杉戸町にある地元の人で大賑わいの人気施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
2001年に開業した「道の駅」そして「まちの駅」です。農産物直売所、食事処、花屋、屋台などの出店があり、広い公園スペースと貸農園などの農業ゾーンで構成される人気施設です。
家族で一日遊べる道の駅として、休日はいつも賑わいます。混雑することを前提に車椅子での利用状況を紹介します。
ショップと食事処が入るのが「本館棟」で、杉戸町の姉妹都市豪州「バッセルトン」の農村的イメージを取り入れた施設です。「本館棟」前に駐車場があり身障者用駐車区画が7台分用意されます。
好天の休日の日中は「本館棟」前の第1及び第2大駐車場は大混雑します。身障者用駐車区画が利用できない可能性が高い駐車場です。
本館横に第3駐車場があります。ここも満車確率が高い駐車場です。
駐車場が満車の場合「東ゲート」の先にある「北駐車場」の利用が推奨されています。ここが満車になることはあまりありません。「北駐車場」は未舗装ですが路面が固いので、車椅子で移動出来ないことはありません。乗降に広いスペースが必要な人は、未舗装の「北駐車場」の利用を検討してください。
本館棟周辺にバリアフリートイレが2か所あります。本館棟横のトイレ棟は2019年に小規模な改修が施されました。ここにバリアフリートイレが1つあります。
スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、ユニバーサルベッドが備えられています。
ユニバーサルベッドは折り畳み式です。
本館棟の食事処がある側の奥に屋内トイレがあり、ここにもバリアフリートイレが1つ用意されています。
本館棟内に入る「直売所」は、店舗前スペースも売り場になっている中規模なお店です。2016年に内装がメンテナンスされて什器が新しくなり、以前よりは店内通路幅が広くなりましたが、混雑時は車椅子での買い物はやや苦戦します。
本館内に入る「食堂」はセルフ方式で、席は3つのエリアに分かれます。
メインエリアはテーブル席。やや重たい木製のテーブルと背もたれのない椅子席で、良い場所を選べれば車椅子で利用できます。
その外側に屋外テラス席があります。店内からの出入り箇所に小さな段差がありますが、車椅子で乗り越えることはできます。
屋内にあるもう一つのエリアは靴を脱いで利用する席で、出入口には大きな段差があり、車椅子では利用できません。混雑時は、車椅子で利用できる席数が少ない状況になる「食堂」です。
複数のお店が営業するテイクアウトコーナーがあります。フラットな舗装路面を挟んで2列にお店が並びます。
センターエリアにフリーテーブル席が配置されています。良い場所を確保できれば、車椅子で利用できます。
お花と野菜の苗などを販売する別棟「あぐりの花屋さん」は閉店しました。
現在は直売所のエントランスで営業しています。
広大な公園スペースは、そのほとんどが未舗装エリアですが、整備された散策路があるので、車椅子で散策できます。
園内通路は車椅子で散策ができるフラットな舗装路です。
むしろ本館棟の周囲は舗装されていますが、小さな段差やデコボコがあります。車椅子では段差に躓かいように慎重に移動してください。
道の駅アグリパークゆめすぎとは、家族が一日遊べる道の駅です。
(本稿は2022年6月に加筆修正しました)