東京都新宿四谷にある古刹で、16世紀に創建されたと伝承されています。江戸時代には二代将軍秀忠が、そして三代将軍家光も立ち寄った記録があります。現在の境内のバリアフリー状況を紹介します。
四谷四丁目交差点の近くです。表通りから少し奥まった場所に建ちます。新宿通り沿いに石柱があるので、そこから奥の道に進んでください。ほどなく境内が見えてきます。
境内は未舗装路面の中に本堂へ向かう舗装通路があります。
本堂は階段構造なので、車椅子では上がることができません。
境内の奥は墓苑で、一般参拝者は入ることができません。その手前にお地蔵様が並ぶゾーンがあります。ここまでは車椅子でお参りできます。
お地蔵様ゾーンの手前に、慶応大学による実験動物を供養する慰霊碑があります。周りは砂利路面でかつ施設は段差構造のため、車椅子では少し離れた地点からのお参りになります。
現地に解説がなく詳細は不明ですが、本堂の前に優しいお顔の観音像があります。とても背の高い像で、車椅子から見上げてお参りします。
境内には出世稲荷があります。このお稲荷様は、車椅子では通行が困難な深い砂利路面の先にあります。無理のない範囲からお参りしてください。
笹寺長善寺は、四谷界隈最古級のお寺です。すべては無理ですが、車椅子でお参りができます。
内藤新宿の信仰文化を今に伝える名刹「太宗寺」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2020年5月に執筆しました)