駒込車椅子散策 光源寺 駒込大観音 バリアフリー情報

駒込車椅子散策 光源寺 駒込大観音 バリアフリー情報

駒込界隈は街歩きの人気エリアです。東京都文京区の「光源寺」には「駒込大観音」と呼ばれる十一面観音様がいらっしゃいます。車椅子でお参りが可能。現地のバリアフリー状況を紹介します。

光源寺 駒込大観音

車椅子でのアクセス方法です。参拝者用に開放された駐車場はありませんが、近隣にはコインパーキングが複数あります。本駒込駅から徒歩6分の案内です。

場所は駒込界隈の中ではやや高地で、白山方面からアクセスすると急な上り坂があります。谷根千方面からのアクセスでも同様に上り坂になります。

光源寺 駒込大観音

本堂とは別に観音堂があります。その中に大きな観音像、通称「駒込大観音」様がいらっしゃいます。境内への出入りはほぼフラットで、観音堂まで車椅子でバリアフリーに移動できます。

「駒込大観音」はガラス越しに拝みます。高さ6mの駒込大観音は、車椅子で参拝可能です。拝観料などはかかりません。境内全域を自由に参拝できる開放的なお寺です

光源寺 駒込大観音

駒込大観音の歴史です。お寺の創建は1589年。この地に移転したのが1648年。そして、初代の大観音が1697年に建立された、という記録が残されています。初代大観音は、木彫りで高さは約8m。お堂の窓からお顔を拝顔できたそうです。

そして昭和20年に空襲で焼失。再建されたのは、1993年と平成になってからのことです。観音堂、観音様とも。見た目は真新しい印象を受けます。

光源寺 駒込大観音

十一面観音を解説します。初代大観音は、大和国長谷寺本尊である十一面観音を模したもので、人々の信仰を集めたとのことです。

平成に再建された2代目の大観音も、初代と同じく十一面観音で、現代の名工たちの手によって製作されています。

木曽檜の寄木造で彫刻され、漆塗りと金箔・金粉を施して仕上げ。伝統の技が活かされています。

十一面観音とは、時に応じて様々なお顔で参拝者に接し、苦しみ、悩み、悲しみ、怒り、願い、喜びなどをもつあらゆる境遇の人に、宇宙の根源的な生命力を自覚させる菩薩様です。

お寺が推奨している参拝方法は、「南無大慈大悲観世音菩薩」と唱え、観音さまを鑑として自己を見つめなおす、ということです。

光源寺 駒込大観音

毎年、7月9日と10日の両日が、「四万六千日」の縁日。この日に参拝すると、46,000日分のご利益がある、という一日です。「四万六千日」の縁日は、江戸時代から続いています。

境内の状況です。境内には観音堂の他に、本堂と参拝者用の無料休憩所のような家屋があります。無料休憩所は純和風で、靴を脱いで畳の上を利用します。本堂の前に広がるスペースは、自由広場のように利用できます。

光源寺 駒込大観音

光源寺の駒込大観音は、車椅子でお参りができる、高さ6mの十一面観音様です。

町歩きツアーの人気スポット、本駒込の「目赤不動尊」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年11月の取材に基づいています)