蔵王ハイライン「お釜」車椅子観光ガイド バリアフリー情報

宮城県と山形県の県境にある蔵王の「お釜」は、車椅子観光ができます。周辺の名所「駒草平」や「滝見台」などと共に、車椅子での蔵王観光の状況を紹介します。

蔵王ハイライン お釜

○蔵王ハイラインの障がい者減免制度

ハイラインは日中営業時間帯は有料の道路です。HPや現地の料金所に案内はなにもありませんが、障がい者減免制度があります。今回取材時は、身体障害者手帳の提示で通常550円が280円に減免されました。料金所で手帳を提示して減免措置をうけます。

蔵王ハイライン お釜

○駐車場のバリアフリー状況

車を蔵王ハイラインの終点まで進めます。山頂付近に近づくと、途中に第4から始まる駐車場があります。最も「お釜」に近いのは第1駐車場です。車椅子利用者専用の駐車区画が「蔵王山頂レストハウス」の入口横に2台分用意されています。駐車場スタッフに車椅子利用を申告して、誘導を受けてください。なおこの駐車区画の利用はレストハウスの営業時間内に限られます。

蔵王ハイライン お釜

○お釜へのバリアフリールート

レストハウス横の駐車場から「お釜」が見える展望台まで車椅子で移動可能です。レストハウスを正面からみて左側に進みます。

蔵王ハイライン お釜

そのままやや傾斜のある舗装路を上がります。1分から2分程度で展望台まで問題なく車椅子で移動できます。

蔵王ハイライン お釜

今回取材時はガスが発生して「お釜」を見ることは出来ませんでした。またお釜付近は風が強いことが多く、気温は平地よりも10℃以上低いことが珍しくありません。特に身体障がいがある人は、夏場でも十分な防寒対策をするようにご注意ください。

蔵王ハイライン お釜

○レストハウスのバリアフリー状況

「お釜」観光の拠点「蔵王山頂レストハウス」はバリアフリー施設です。

蔵王ハイライン お釜

正面と裏側の2ヵ所の出入口は、それぞれ段差回避スロープが用意されています。

蔵王ハイライン お釜

館内は2フロアでエレベーターがあります。各フロア内は目立つ段差はありません。

バリアフリートイレは1Fに1つあります。設備はシンプルなトイレでウォシュレットはついていません。個室の広さは一般的なサイズですが、今回取材時は室内外に掃除機などモノが多く置かれていて、やや利用に不便な状況でした。

○噴火口見学台の状況

お釜以外の観光スポットのバリアフリー状況を紹介します。「蔵王山頂レストハウス」から蔵王ハイラインを少し下った地点に、噴火口を見学できる施設があります。ここは階段構造で、階段の下からは火口をのぞくことはできません。

蔵王ハイライン お釜

○駒草平の状況

更に蔵王ハイラインを下ると「駒草平」があります。

蔵王ハイライン お釜

「駒草平」内の散策エリアは、段差、デコボコがひどく車椅子での移動は困難です。

蔵王ハイライン お釜

ただし道路横の舗装路面から、ある程度は駒草平を眺めることはできます。

蔵王ハイライン お釜

ここから遠目になりますが、噴火口を臨むことができます。

蔵王ハイライン お釜

○滝見台の状況

三階滝などを眺望する「滝見台」があります。

蔵王ハイライン お釜

滝見台へは段差のある未舗装路を通行するので、展望スポットには車椅子では行くことが出来ません。

蔵王ハイライン お釜

今回取材時は木々の葉が邪魔をして、駐車場からは滝を眺めることは出来ませんでした。

蔵王ハイライン お釜

車椅子では十分に観光ができないスポットはありますが、蔵王の「お釜」は車椅子観光が可能です。車椅子専用駐車場からお釜展望台までは、舗装路で70mほどの距離です。

なお宮城県を代表するもう一つの観光名所「松島」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年9月に執筆しました)

東北一の延長120m 宮城七ヶ宿やまびこ吊橋 車椅子バリアフリー観光情報

「やまびこ吊橋」は、宮城県七ヶ宿町の横川渓谷公園に架かる無料の吊橋です。ラフで傾斜のある歩道を通行しますが、すこし無理をすれば車椅子で観光ができます。横川の流れと正面に仰ぐ不忘山の眺めは絶景です。

七ヶ宿やまびこ吊橋

アクセスは車ですが、道は分かりにくいので注意してください。正確に場所を示す住所がないので、カーナビでの住所指定はできません。目印になる近隣施設は「南蔵王青少年旅行村」です。道路に案内標識があり横道に入るとすぐに駐車場があります。「長老湖」からのアクセスは、段差路のため車椅子では困難です。

無料駐車場には身障者用駐車区画が2台分用意されています。

七ヶ宿やまびこ吊橋

駐車場から未舗装の折り返し傾斜路を20mほど上がります。ここが車椅子観光の難所です。

七ヶ宿やまびこ吊橋

路面のデコボコおよび傾斜角度は極端にひどくはないので、一般的な車椅子利用者と元気な介助者ならクリアできます。

七ヶ宿やまびこ吊橋

帰りの下りは車椅子を後ろ向きにする必要がある傾斜です。

七ヶ宿やまびこ吊橋

「やまびこ吊橋」の路面はフラットで、両脇が板材、中央部が金属のメッシュ構造です。車椅子で真下の風景を覗くことができます。

七ヶ宿やまびこ吊橋

中央部の高さは川面から約20m。高所が苦手な人は怖いくらいの高さです。また風が吹くと吊橋は揺れます。現地には「強風のときは通行止め」という案内表示があります。

七ヶ宿やまびこ吊橋

上流方面の風景が絶景です。堰き止めの上部は湖のようで、その先に不忘山がそびえます。

七ヶ宿やまびこ吊橋

少し無理をしてラフな傾斜路を上がりますが、東北一の延長を誇る「やまびこ吊橋」は、車椅子で横川渓谷の絶景を楽しめる吊橋です。

なお最寄りの道の駅は「道の駅七ヶ宿」です。詳しくは別稿を参照してください。

(本稿は2020年9月に執筆しました)

宮城県 道の駅七ヶ宿 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

七ヶ宿(しちかしゅく)町にある道の駅です。2014年にリニューアルオープンしたので、施設全体が新しく、段差のないバリアフリー設計です。ダム湖と公園に隣接した立地で、山間ですが広々とした空間が広がります。

宮城県 道の駅七ヶ宿

道の駅の駐車場は、施設の横に85台を収容。身障者用駐車スペースが屋根なしで2台分用意されています。今回は隣接する自然休養公園の駐車場を利用しました。

宮城県 道の駅七ヶ宿

とても広い駐車場で、道の駅の近くに屋根なしで身障者用駐車区画が5台分用意されています。

宮城県 道の駅七ヶ宿

道の駅から一段低い場所になりますが、緩やかなスロープ通路があり、一般的な車椅子利用者なら問題なく移動できます。道の駅駐車場よりも空いているので、混雑時は公園駐車場の利用が快適かもしれません。

宮城県 道の駅七ヶ宿

施設の構成はメイン棟とトイレ棟です。隣接して有料の郷土資料館があります。

メイン棟には直売所と食事処が入ります。フラットな構造でスペースに余裕があるので、車椅子で買い物や食事ができます。

宮城県 道の駅七ヶ宿

トイレ棟にバリアフリートイレは1つ用意されています。広さ、設備とも一般的なトイレで、ユニバーサルベッドはありません。トイレ棟内に観光情報と道路情報のコーナーがあります。

宮城県 道の駅七ヶ宿

道の駅七ヶ宿の横を走る国道113号線は、山とダム湖の景観を楽しめる快適なドライブルートです。道の駅七ヶ宿は、車椅子ドライブの休憩に利用できるバリアフリー施設です。

近隣の観光名所「宮城七ヶ宿やまびこ吊橋」の詳しいバリアフリー情報は、別稿を参照してください。

(本稿は2020年9月に執筆しました)