千葉県栄町の「ドラムの里」は、直売所にレストラン、観光案内所、コスプレの館がある複合施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
「房総のむら」に隣接した複合施設「ドラムの里」。2016年にリニューアルされ、レストランと農産物直売所が誕生しました。栄町の観光振興拠点として期待されています。
この地には龍の伝説があります。ドラゴンの「ドラ」に夢の「ム」を足して「ドラム」と命名。漢字で書くと「龍夢」で「ドラム」。龍のキャラクターも創られています。
アクセスは車が便利。一般車は「房総のむら」の大きな無料駐車場を利用します。房総のむら駐車場には身障者用駐車スペースがあります。
「ドラムの里」にも身障者用駐車スペースはあります。一本横の脇道を入り「ドラムの里」の前へ抜けると、そこに駐車スペースがあります。「房総のむら」駐車場よりも「ドラムの里」は一段高い場所にあるので、「ドラムの里」の身障者用駐スペースを利用するとスロープ上りが省略できます。
2016年に誕生した「龍の市場」と「農家レストランゆめテラス」は「成田ゆめ牧場」の経営です。施設には一部に段差があります。車椅子でテラスに乗ればほぼフラットですが、そこまでは多少の段差やオフロードを車椅子で進みます。ドアは一部手動式です。
「ドラムの里」中央部は未舗装路面の円形サークル空地で、車椅子には不向きです。産直&お土産ショップの「龍の市場」内の通路はやや狭く、混雑すると車椅子での移動はやや苦戦します。「農家レストランゆめテラス」は、車椅子で利用できるフラットなお店です。
周辺は古墳群がある公園です。遊歩道が整備されていますが、ほぼ未舗装路でバリアフリーではありません。車椅子では無理のない範囲での散策になります。
別棟で各種の観光パンフレットが置かれている「栄町観光案内所」があります。手動ドアで内部は狭く、車椅子での利用は難しい案内所です。
「コスプレの館」は、忍者、町娘、行商人など、江戸時代がテーマの衣装を有料で貸す施設です。隣接する「房総のむら」で、変身して「なりきる」企画だと思われます。
施設全般に車椅子での利用はやや辛い施設です。2018年3月時点、新しい大きな施設棟が建設中です。
(本稿は2018年3月の取材に基づいています)
