「ミレーの美術館」として有名な、山梨県甲府市にある県立美術館です。開館は1978年ですが、車椅子で利用できる施設に改修されています。

山梨県立美術館は「芸術の森公園」内にあります。同公園内に隣接して建つ「山梨県立文学館」のバリアフリー情報は、別稿「山梨県立文学館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

芸術の森公園の無料駐車場には、300台以上を収容する大きな無料駐車場があり、混雑時は臨時駐車場が開放されます。

駐車場には合計で6台分の身障者用駐車スペースが設定されています。駐車場スタッフに車椅子利用を申告して誘導を受けてください。

駐車場から舗装スロープを通行して、美術館、文学館が建つ広場に進みます。

山梨県立美術館の設計は、東京文化会館や東京都美術館などを手がけた前川國男氏。風格のあるフロントデザインです。

正面左側が幅広いスロープに改修されています。その先はエントランスまでフラットな構造で、出入口は自動ドアです。入口で検温、手指消毒、簡単な記帳をして入館します。

山梨県立美術館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と介助者が無料に減免されます。チケット売り場で障害者手帳を提示して、無料観覧券を発券していただきます。
館内はバリアフリーで車椅子での利用に問題はありませんが、1F正面にある大型作品などが展示される無料ゾーン「ギャラリーエコー」へのスロープは短いながらも急坂です。車椅子では無理せずに利用して下さい。

バリアフリートイレは1Fと2Fにそれぞれあります。

2Fのトイレにはウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドが備えられています。

1Fのトイレにはベビーシートがあります。どちらのトイレも一般的なサイズの個室です。

展示室は2Fです。エレベーターは2か所にあり、1F美術図書室に近い場所にあるエレベーターのほうが、かごのサイズは大型です。
2Fに展示室は4室。常設展示室「ミレー館」「テーマ展示室」「萩原英雄記念室」、そして「特別展示室」です。いずれもフラットな構造でスペースに余裕がある展示室です。
山梨県立美術館は現時点で約1万点のコレクションを所蔵していて、「ミレーとバルビゾン派の作品」と「山梨県に関係の深い作品」に分類されます。常設展示室だけでも、見ごたえのあるコレクションを観覧できます。

2Fの通路にある窓の一つは「富士見の窓」。芸術の森公園の樹々の上に、富士山の頭が顔を出します。

芸術の森公園の屋外展示も車椅子で観覧できます。美術館の前庭には、ゴッホ記念像が建っています。

山梨県立美術館は、車椅子で観覧できるバリアフリー美術館です。
(本稿は2022年2月に書き直しました)