名勝三方五湖の一つ水月湖の湖底には、厚さ45mもの年縞が形成されています。この年縞は過去の気象変動や自然災害を現在に伝えるとともに、年代測定の精度を飛躍的に高める放射性炭素年代測定の「世界標準のものさし」として国際的に認められ、考古学や地質学などの研究に利用されています。福井県年縞博物館は水月湖の年縞を学ぶことができる施設です。
福井県年縞博物館は福井県若狭町の「縄文ロマンパーク」内にあり、若狭三方縄文博物館に隣接しています。
アクセスは車が便利。若狭三方縄文博物館と共用で約70台を収容する無料駐車場があり、身障者用駐車スペースが設けられています。
駐車場から年縞博物館のエントランスまでフラットな舗装路面を進みます。
年縞博物館は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。
年縞博物館は2フロア構造の施設でトイレは1Fにあります。バリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。綺麗なトイレです。
最初に1Fの年縞シアターで映像コンテンツを鑑賞し、水月湖の年縞について基本的なことを学びます。年縞シアターはフリースペースから車椅子で問題なく鑑賞できます。
次にエレベーターで2Fに上がり、8パートの常設展示を観覧します。2Fもスペースに余裕があるフラットな構造。車椅子で問題なく観覧できる展示です。水月湖の年縞は1991年に発見され、2012年に「世界標準のものさし」として採用されました。そして2018年に年縞博物館が開館。展示・学術・建築など各分野で多くの賞を受賞している博物館です。
福井県年縞博物館は車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。
(本稿は2024年6月に執筆しました)